【城戸編421】呪いのバット“魔神の金槌”を手にした日本最強打者
「ったく、長打長打うっせーわ! そんなにお望みならホームラン量産してやんよ! この呪われたバット、通称『魔神の金槌』でなあッ!!!!」
と、禍々しい紫のオーラを放つ黒バットを握り締めて宣言したのは、最弱イ軍の四番「40億の不良債権」こと城戸。打順四番縛りの契約ながら、長打を捨てて安打に固執する打率乞食なスタイル(ここ3年のホームラン数が、1本、2本、昨年は遂に0本)を猛批判されてのアンサーである。
この魔神の金槌、ドラクエオタの米国人が名付けた同ゲームのアイテム通り、持ったが最後、三振かホームランしか出ない、曰く付きの品。米国の裏野球殿堂に封印されていたところを、噂を掴んだ城戸が5万ドルの大金で輸入したのであった。
果たして、城戸のミート力(これだけは割とガチ)と魔神の金槌が組み合わさったら高打率のホームランマシンが完成して結構ヤバい事になると思われたのであるが、いざ試合になると、まさかのバットが浄化されて、呪い消滅。
「WHAT!!!!???? 名だたる宗教家が解除出来ない呪いを浄化しちまうとか、もしかしてワイは神様の転生者だった…? キリストになろう!(錯乱)」
と、大騒ぎする城戸であったが、イ軍の霊能者兼野球選手の宜保愛甲が呪いと交信したところ、まさかの真相が明らかになったのであった。
「いや、こんだけガバガバボディの人をフルスイングさせてホームラン打たせんのもキツいし、無駄にミート力あるから三振させるのもめんどいしで、呪う方としても疲れるんですわ。もう潮時ですし、実家(地獄)に帰らせて頂きます」




