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【城戸編419】千本ノックキラー
今年もエア自主トレから飛ばしまくり、キャンプおサボりでガンギマリし、とんでもないガバガバボディに仕上がりつつある「40億の不良債権」こと最弱イ軍の主砲、城戸。
「アカン、このままじゃワイらの管理責任が問われる! むしろぶっ壊す要望されてるから、1000本ノックで鍛えたらぁッ!!!!」
と、新監督池林自らバット片手に、城戸に個人で守備練習を課したものである。
果たして、延々と続くノック――しかし城戸は一球も捕れない――、いや、池林のノックが下手過ぎて、無駄に取れない位置に球が行ってしまっているのである。
というのは城戸の演出で、池林の予備動作から打球の位置を割り出し、瞬時に極力遠い位置にポジショニングしているのであった。
「フフン、1000本ノックとか無意味な事辞めさせるには、これだけやって初めて説得力を持つってもんやで」
と、邪悪な笑みを浮かべる城戸であったが、事情を知る一部のベテラン選手たちは、
「そんな事出来るならまともに捕球してどうぞ」
と、ツッコミ不可避なのであった。




