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【イ軍編1941】「拝啓、
「拝啓 乙坂鏡子様」
と、書いたところで、最弱イ軍新監督の角田の手が止まった。選手動かすにはまずヨッメから、という球団方針の下、ヨッメバースデーに花束&監督直筆メッセージを贈る。そんな企画第1号(ヨッメ4月生まれ)に取り組んでいる最中である。
「鏡子って…もしかしてワイ元カノの鏡子か!!!!????」
てな感じでおったまげた角田は、乙坂のウィキを秒速検索。
すると、乙坂の妻が角田の高校時代付き合っていた元カノとかいう、衝撃の事実が判明してしまったのである。動揺した角田は、思わず、
「まだ君に25年恋をし続けたままです」
という直筆メッセージを追記。そこから角田&鏡子による泥沼の不倫劇が発生し、数少ないまともな新戦力の筈だった乙坂は人間関係の疲れから大不振に陥り、角田と鏡子は互いに責任を擦りつけ合う法廷で会おうモードに突入。
間接的に選手の士気を上げるどころか、無力化させた上に法廷トラブルまでついてくる、手書きの温かみが篭もったバリューセット系ブーメランボールが完成してしまったのであった。




