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【イ軍編1838】最弱ナインに王者のペース配分を叩き込んだ結果
「1シーズンは143試合やない、優勝してCSで最大6試合、日シリで7試合、合計156試合なんや!」
と、最弱イ軍の監督就任直後のミーティングでぶち上げたのは、かつてパリーグの強豪ド軍を3連覇に導いた実績のある名将岩倉。当時から既に25年が経過していたが、最弱イ軍がチーム復興を賭けて、不動産投資の失敗を全帳消しにする契約で迎え入れたのである。
だがしかし、
「ほぉ~ん、ほなら156試合体が持つよう、ペース配分を考えんとのう」
「ワイらがこれまで培ってきた経験が試されとるで」
と、戦犯系ベテランズが決して練習する方向ではなく、各試合に投入する労力を調整。その巧みなおサボり力で、143試合分の労力を156分割で振り分けた為、当然の如く例年より弱くなってしまい無事死亡。王者の野球を注入された結果、暗黒が深まるだけという、キング・オブ・ブーメランボールが完成してしまったのであった。




