【イ軍編1798】戦力外選手の無償練習パートナーになってあげるぐう聖詐欺師
この数年、
「ユー、どうせ球場から締め出されて、打撃マシン使えないんやろ? ワイが特別に投げてやんよ」
てな感じで、シーズン終了後、クビになった選手の練習パートナーを買って出る事に定評がある最弱イ軍の「歩く違法投球」こと二番手先発神崎。一球〇万円みたいな高額バイト代をせびる事もなく、むしろ食事を奢ってやったりと、謎のぐう聖っぷりを発揮していたものである。
しかし、そこにはイメージだけで球界を生き抜く、選手生命が黄昏を迎えた神崎の、涙不可避な真意が隠されていたのであった。以下、神崎が引退後に応じた某マスゴミ取材へのコメント――。
「アレこそ来年に向けた重要な仕込みやったね。シーズン中とは違う投げ方で、『ワイがスライダー投げる時のグラブの角度はこう! フォークん時はこう! よーく覚えとくんやで!』つって打撃練習やってなあ。嘘の癖を握らせて、もし練習相手がワイ情報目当てで万が一どっかの球団に拾われたら儲けモンよ。シーズン本番では全然違う癖よって、一回は相手もおったまげるから。クビになったメンも再雇用、ワイも好投出来るで、我ながらWin-Winの素晴らしい取り組みやったね(確信)」




