【イ軍編1765】新宿ゴッド・ウォー3.0
「ユー、ヤバい神様信じとるらしいやん。ちょっとワイらにも教えちくり~」
とは、最弱イ軍の爆炎投手陣。昨年3Aで11勝を挙げた新外人投手オナルンドゥの歓迎会での一幕であった。
「えっ、ゴッドとか興味あるの? でもまあ、ミーが信じとるのは日本じゃマイナーやから…」
と、先様の積極性に思わず一歩引いてしまったオナルンドゥであったが、それはイ軍投手陣が、仏教・キリスト教・イスラム教といった各宗教の数珠やら十字架やらを大量所持していたからであった。
(あぶねえ、危うく軽率に勧誘して宗教戦争起こすところやった! 彼奴等、メジャー宗教信者は得てしてマイナー系を潰そうとするもんやから…。まあええわ、信心あるいう事は素質ありやから、じっくり転向させてったろ!)
と、邪悪な笑みを浮かべるオナルンドゥを、イ軍投手陣から明かされる真相が襲撃するのであった。
「多分契約する時には聞かされとらんやろうけど、ウチの野手はガバガバボディ揃いで、真正面の球しか捕れんのや。投手の勝ちと防御率は完全に運次第やねん」
「そんでな、球がアウトになるコースに飛ぶように色んな神様に三股四股掛けてるんやが、全然効かんでのお。ユーが信じてる神様も、数合わせでラインナップに加えときたいんやね」




