【イ軍編1755】やさしさから産まれた松脂疑惑内部リーク
「野郎のお化けフォークは絶対おかしい! 変なモン塗ってないとか有り得ないから、秒速捜査で追放どうぞ」
とは、最弱イ軍の新外人投手マラオに対するセ5球団オタのブーイング。汚い回転の直球とフォークの二種類しか球種が無いものの、40センチは落ちるフォークに贔屓がキリキリ舞いさせられている事からのやっかみなのであった。
だがしかし、疑惑は実際ガチだった。
マラオの帽子の裏に、松脂他の異物を合成したスペシャル変化球製造化合物が、検出されてしまったのである。しかも、それはイ軍内部からのリークというのであった。
「うーんこれは隠蔽の魔術師からぬ正直っぷりやのう。そんだけバレバレ言うことやったんか」
「このままじゃ年俸爆上げ不可避やから、イ軍ナインが密告した可能性が微レ存どころじゃなさそう(震え声)」
等々、ファンの間には様々な憶測が流れたのであるが、実は、全てはイ軍上層部のやさしさが発端の事件だったのである。以下、イ軍上層部の感想戦――。
「危ないところだったの~。前科者出したら面倒だから、ひとまず球界追放レベルで済んでよかったわ」
「実は異物がフェイクで、本当はもっとヤバいお薬(意味深)がバレそうだったのは、誰も夢にも思っとらんやろなあ。マラオ本人も『サンキューサー!』つって喜びの服薬(意味深)でガンギマリしとったわ」




