【城戸編399】ライバル打者の得意コースを自分から守りに行く打率亡者
最弱イ軍が誇る()「40億の凡打製造機」城戸と、サ軍の嫌われ者田西が打率333で並んだシーズン最終戦。どちらもチームメイトの人望ゼロとあって、ヤラセの敬遠一切無し。ガチの首位打者争いとなったものである。
そんな状況で、イ軍が今季6人目の監督を解任した後なり手がおらず、代理監督も兼任していた城戸が、仰天の勝負手に打って出た。今日先発のイ軍エース相原対戦時、左打者の田西がショートにしか流せないと知った上で、田西の打席のみ自分がショートの守備位置に就いたのである。
「絶対捕ったろ! いう執念か? なお捕れない模様(確信)」
「煽るの~城戸、田西の動揺を誘う卑劣な作戦やで」
てな感じで大ブーイングが鳴り響く中、「その手には乗らな…いけどいつもよりヒットゾーンに見えちまうんゴォォォォ!!!!」と、打者の本能ガンギマリした田西がショートに鋭いゴロを飛ばし……城戸が、絶妙なポロリ。
「フッ、誰が捕るって言った? 一塁投げて間に合わないと内野安打の可能性が残るからな、ならばワイの『エラーをヒットに見せる技術』を悪用し、『ヒットをエラーに見せる技術』に転化するまでよ!!!!」
と、半分八百長じみた狂気のプレーを披露する城戸。結果、城戸、田西の両者4打席凡退で同率首位打者の結末。しかし、
「あっ!!!!!!! 失策のカウント間違えとった!!!!!!」
と、城戸がシーズントータルの公式記録見て絶叫。そう、個人インセンティブで失策10で罰金発生、今日まで8のつもりで計算していたつもりが、無事二桁に乗ってしまい500万の罰金発生で無事死亡。タイトル料も吹っ飛ぶ特大ブーメランで、セルフ八百長天罰が下ってしまったのであった。




