【城戸編397】国宝級VIP待遇で養われる主砲
開幕から10、8、13と大型連敗を繰り返す最弱イ軍が、勝利の為に医療体制に着手。「40億の不良債権」が、自打球やスライディングによる他球団選手との交錯等、少しでも負傷っぽい状況になったら、秒速で医療スタッフが状況確認する態勢を整えたのであった。
「そらそうよ、四番のワイ次第で戦況は大きく変わるからなあ。球団が徹底フォローするのは、勝つ為に当たり前なんやね」
と、VIP待遇にご満悦な城戸であったが、そこには笑撃の真相が隠されていたのである。
果たして、前述の態勢で初めての試合、城戸が自打球を脛に当ててもんどりうってるところに、イ軍救護スタッフが秒速到着。
「アカン、骨が折れとる! ――かもしれん!」
「明日に影響出るから病院直行待ったなし ――や多分!」
等々、言うが早いか城戸を担架に乗せて風のように病院へ急行。それを満足げに眺めるイ軍球団上層部なのであった。
「よしゃ! これで敗北要因が消えた! それにしても今回のはナイス作戦やの~」
「城戸を心配するフリして、凡打製造機(城戸)を合法的に試合から締め出す――最高の一手ですわ」
その後、負傷(全然大した傷じゃない)を押して頑張るワイ手当プリーズと城戸から要求され、結局法廷闘争→選手獲得資金難で廻り廻ってチーム弱体化に繋がるのであるが、それはまた別の話である――。




