【城戸編396】不良債権と化したベテランに直球で引退勧告してみた結果
10年契約8年目、契約縛りで開幕から一ヵ月全試合スタメン四番に座りながらも、打率1割0本塁打0打点でとんでもない大戦犯と化している最弱イ軍の「40億の凡打製造機」こと城戸。ここはもう小細工無し、ド直球で引退宣告をするしかないという事で、新球団社長が立ち上がったものである。
そして5月某日、本拠地新スタの試合前に城戸を球団社長室に呼び出し、
「城戸くん、君自身も分かっとると思うが、この通り頼む。(今シーズン限りで)ユニホームを脱いでくれ」
と、斬り込んだのであった。
城戸自身、あまりの不振っぷりにさすがにちょっとヤバいかなと思っていた時期だけに、新球団社長が緊張のあまり(今シーズン限りで)の部分を省略してしまった事に敏感に反応。
「えっ!? ちょっ、個室に連れ出してユニホーム脱げって、いや~ン! 新球団社長のエッチ!!!!」
と、ドラ〇もんのし〇かちゃんモードに突入し、問題をセクハラ方面へと全力シフト。
「はぁ!? ワイが好きなのはユーみたいなガバガバボディじゃない、シュッとした美少年系が大好物だっつーの!」
と、微妙なカミングアウトまでしてしまいつつ、新球団社長はセクハラ野郎として認定されて社会的に無事死亡。どさくさ紛れで、城戸の不振の責任まで背負わされる形で風のように解雇、注目された城戸が社会の同情を集めた事で他球団の投手たちが厳しいところに投げ辛くなり、打撃成績がちょっとだけ上向くとかいう、心温まる系ブーメランボールが完成したのであった。




