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【イ軍編1662】インセクト・パーフェクト・ディフェンス
某地方球場のマ軍-イ軍戦で、事件は起こった。
異常気象で低温多湿になった事が原因か、今年は近所の湖で羽虫が大量発生。照明に釣られたのか、球場にまで大群が押し寄せてしまったのである。
そして選手が最も汗を掻く場所――マウンド上に――羽虫軍が集結してしまい、マ軍の投手は右往左往で殆どまともに投げられず。しかしイ軍投手には虫が全く近寄って来ず、
「両チームの投手でこれだけ差が出るのは不自然。イ軍が蟲使いを雇って仕組んだヤラセではないか」
という疑惑が秒速浮上したのであった。
一応ガチでシロな為、真相を究明すべくイ軍内でも検証チームが発足されたのであるが、そこで明らかになった事実に、関係者の誰もが頭を抱えざるをえなかったのである――。
「虫はシロだけど、別のとこが真っ黒なんだよなあ」
「服用したマッスル系お薬(意味深)が汗と一緒に分泌されて、それが虫除けになってたという…」
「やってないけど『虫やってました』って言った方が一番ダメージは少なそうなんですがそれは…(震え声)」




