【イ軍編1653】突然制球乱れる病に罹ったエース!
大便秘打線が珍しく小爆発し、9回までに4-0とリードしている最弱イ軍。エース相原が先発し、完封目前まで漕ぎ着けていたものである。
だが、簡単に2アウトを取った後、相原が突如として乱れる。七番打者にあからさまにボールのストレートの四球を出したかと思うと、次打者には危険球スレスレの内角高めへすっぽ抜け。何度も首を捻り、冷静な相原にしては珍しく、マウンドで悪態をついているのであった。
「ほら~、こういうとこなんだよなあ。エース様といってもまだ20代前半の小僧やし、ゆとりならではの豆腐メンタル乙」
「打って援護してやった時に限ってコレよ。逆転された瞬間『ワイらは育てとらん』事になるからそこんとこ4649」
等とディスるだけディスって間を取りに行ったりもせず、各守備位置でぼっ立ちするだけのイ軍戦犯系ベテランズ。そんな中、投手コーチがマウンドに向かい、相原を労うのであった。
「よーしよし、これでええんや。勝敗に影響の無い範囲で『相原でも球すっぽ抜けて危ない時ある』と相手に植え付けてビビらせとかんと、内角踏み込まれて打たれちまうからな。全く、制球良過ぎるのも考え物やでぇ」




