【イ軍編1626】オールスターで明らかになった「マウンドの詐欺師」の人間性
今年のオールスターに代替の代替の代替の代替で選出された最弱イ軍の二番手エース神崎。「歩く違法投球」「マウンドの詐欺師」の異名で呼ばれダーティイメージ200%なだけに、セリーグのベンチでは当初孤立していたが、意外にも語り口はソフトでフレンドリー。若手スターにも気さくに話しかけて打ち解けたものである。更に、決め球の一つである「違法要素無しでもキレのあるチェンジアップ」の投げ方について、他球団の投手から質問された際も、一から十まで惜しげも無く懇切丁寧に説明してあげたのであった。
「おいおい、大丈夫か? 神崎さんは野球から人間性までとにかく嘘だらけって話だし、真似して投球壊したらシャレにならんで?」
と、心配する同チームの野手に、前述の神崎からチェンジアップを伝授された投手は、神崎への信頼を口にするのであった。
「いや、今回は信じてよさそうやぞ。『何でこんな親切に教えてくれるんすか?』って聞いたら、『これでユーがウチの打線を今まで以上に抑える。そうすれば奴らの給料が減って、その分ワイら投手が増える余地が出来る。ユーとミーでWin-Winなんやね』っつってたんだよなあ。さすがフォア・ザ・ミーのイ軍ナインは一味違うで」




