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【イ軍編1612】大忖度! 二世オールスターズ!
ミスタープロ野球の隠し子である魅沢が、敵首脳陣によるパッパへの忖度から、たまにワザと打たせてくれる現象に味を占めた最弱イ軍。
「だったら二世オールスターズで大忖度打線の完成や!!!!」
という新球団社長の号令で、使えない選手と定評のある二世選手を搔き集めたものである(年俸安いから)。
果たして、先発メンバー全員が名球会会員の息子とかいう、とんでもないチームが完成。各方面からの忖度ラッシュで、快進撃を繰り広げ――――は、しなかったのである。
それぞれのパッパが偉大過ぎるだけに、忖度する側にも利害関係の不一致が発生し、
「○○の息子にだけは打たせるな」
みたいな指示が多発。二世オールスターズは野球選手としての力量はマスターズリーグ級なだけに、チームとしては秒速で行き詰まり無事死亡。何もしない方が余程マシだったとかいう、二世代に渡る大河ドラマ系ブーメランボールが完成してしまったのである。




