【イ軍編1596】夢ノートが悪夢ノートになってしまう最弱球団
「金の卵系新人に夢ノートつけさせ~いッ! テーマは『最高の野球選手になる』、これで生え抜き最強世代を育成からのVやねん!!!! BクラスのVじゃなくてAクラスのVやねん!!!!!!!!」
という、新球団社長がたまたま見かけた某二刀流メジャー選手の記事をモロパクリしてからの妄想――いや、壮大な野望により、最弱イ軍で夢ノート計画が発動。たまたま例年よりマシな新人(限界まで育っても他球団では代打・代走、敗戦処理・谷間の先発レベルの逸材)が何人か入った事で、一気に具体化したものである。
果たして、夢ノート考案者の先生をマネーパワーで釣り込んで指導に当たらせるなどして、取り組みの一年間継続に成功。対象の新人がまさかの結構順調に伸びる等の成果も上がったのであるが、やっぱりというか何というか、年末には唐突に打ち切られてしまったものである。以下、イ軍球団幹部による当件の感想戦――。
「途中まではよかったけど、最後アカンかったの~。『最高の野球選手になる』っちゅうテーマがマズかったわな。もう継続は諦めざるを得んで」
「最強の野球選手になる事から逆算すると、イ軍の環境が最悪過ぎて、どうしても移籍せざるを得ない感じになりますからね。夢ノートやらせた期待の若手全員、契約更改で強硬に移籍要求してきて、えらい手を焼かされましたわ」




