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育成のイ軍
「一度も1軍出場機会のない選手のプロ在籍年数は平均3・6年」
「高卒で1軍3勝以上、42安打以上を記録した選手は全体の2-3割」
サ軍が公表した球界データに、何の恥ずかしげも無くイ軍が便乗した。
「我々は高卒選手の育成を重視しています。プロ在籍年数は平均4.2年、1軍3勝以上、42安打以上を記録した選手は全体の4割にも上り、他球団の水準を大きく上回っています。イ軍は、高卒選手がプロで活躍するには最適の環境なのです」
と、公式HP上に堂々と掲載したものである。
確かに、多少盛ってあるとはいえ、この数字自体は間違っちゃいなかった。
だが、これは完全な数字のトリック。球団運営費が乏しく、もともと金がかかる大卒有望選手をドラフトで回避しておいて、プロに入れたら人生狂わす類の、安価で獲得出来る実力的に微妙な高校生がメインの編成状況なのである。そもそも高卒生しかいないのだから(あとは峠を過ぎたロートル)、在籍年数や勝利数の数字が積み上がるのは、自明の理なのであった。
育成力があるというよりも、逆に歪な編成なだけという話なのだ。




