100万ドル臨時コーチ陣
イ軍秋季キャンプに超豪華臨時コーチ陣が集結。
バ軍OBである三冠王を2度獲得した菅沼、マ軍のエースとして最多勝3回・最多奪三振4回を記録した石堂、“優勝請負人”として各球団を日本一へ導いた韋駄天阿藤…。
グダグダな空気に染まりきったイ軍に似つかわしくないキラ星の如き元スターたちの登場に、普段は閑古鳥が鳴き叫ぶ東京新宿スタジアムにも、ライトファンが大漁…いや、多数押し寄せたのであった。
「縁もゆかりも無いイ軍にわざわざ臨時コーチで来るなんて、元スター連中のボランティアなのか?」
「彼らは球界全体の事を考えて、敢えて一番弱いイ軍に教えに来てるんじゃないかな」
このように勘違いする純情なファンも少なくなかったのであるが、もちろんそんな事はなかった。
実はこの元スター連中、かつての所属球団で何らかの形でコーチ経験こそあるものの、教え方が全く駄目で選手を壊しまくった事で、指導者への道が事実上絶たれた壊し屋軍団だったのである。それが為、客寄せ効果に期待したいイ軍ぐらいしか声を掛けてくる球団がいないというの真相なのであった。
当然、現場からは
「選手がぶっ壊れるからマジで勘弁してくれ」
と、申し入れがあったのだが、
「もともと壊れる程の技術なんて無いから大丈夫」
という超適当な返しで球団側に押し切られての今回のネタなのであった…。




