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そろそろ負ける頃
今シーズン、目下19連勝無敗と驚異的なペースで勝ちまくっているサ軍のエース関口。
「奴もそろそろ負けてくれるだろ」
とは、次回対戦予定のイ軍先発、真壁の弁である。
まーたイ軍の選手がワケの分からないフカシをカマしてやがる、と、さんざ突っ込まれはしたものの、実際試合が始まってみれば、さすがの関口も疲労が溜まってきたか、初回にまさかの4失点。更に関口個人があまり相性のよくない東京新宿スタジアムとあって、遂に連勝記録が途絶えるかと思われた。
だがしかし、試合前のビッグマウスでフラグを立ててしまったものか、大物喰いを意識して力みかえった真壁が初回7失点の大炎上。結局関口は5回4失点で勝利投手となり、そのままシーズン終了まで25連勝を記録。真壁は連勝ストッパーどころか、ターニングポイントで記録達成をアシストした名やられ役として人々の記憶に残る羽目になってしまったのであった…。




