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激論、イ軍の未来
春先までは好調だったイ軍2軍であったが、夏場に入る頃から急失速、シーズン終盤には結局2年連続最下位が濃厚な情勢となっていた。
そんな折、新スポ紙上で
「イ軍の未来、これからどうする」
という題目で、チームの主力である4番の城戸とクローザー矢車が緊急対談を実施。イ軍を支える屋台骨として、今後どうしていくべきか、激論を戦わせた。現在の2軍の惨状、育成方法について、2軍監督の不二村をディス…いや、激励し、若手の奮起を促す厳しくも暖かい言葉を贈って、記事は締められていたのであった。
記事掲載後、新スポには当然のように投書が殺到。
「城戸と矢車はいい加減にしろ。お前らベテランが落ちてくるまでは2軍も優勝争いしてたんだ」
「2軍ですら足を引っ張るぐらいならマジで引退してくれ」
「お前ら終わってるベテランが2軍の試合で延々調整し続けるから若手が試合に出れない」
等々、今回も純情なファンが大漁に釣れたのであった…。




