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【城戸編31】引退即監督 か
イ軍の虚砲城戸に、深刻な不振の影響から、いよいよ本格的な引退危機が訪れた。
同時に、球界からは、
「城戸ほどの人物なら、引退後即監督になっても絶対に大丈夫」
と、何故か太鼓判を押されまくり、一般紙ですら、城戸監督就任のキャンペーンを張る始末であった。
「自分で言うのも何だが、これだけ人望がある俺はいい監督になれると思う。皆の気持ちは痛いほど分かるが、体が動くうちは現役にこだわりたい。俺のわがままを許してくれ」
等と、自分に悪酔いしたウザキモいコメントを乱発した城戸であった。
が、当然、話はそんな綺麗なものである筈が無く、
「イ軍監督の座に人望ゼロの城戸を叩き込んどけば、しばらくは浮上しないだろうからな。今以上の安牌チームを作る意味でも、何としてもイ軍城戸監督を実現させようぜ!」
以上の如く、いつものオチがついているのであった…。




