メジャー適正テスト
イ軍に新加入した球界一のビッグマウス投手こと板台。
事あるごとにメジャー志向を口にしては、
「俺クラスになると、あまりにも高額になり過ぎるのを恐れてメジャーもポスティングを躊躇った」
と、以前ポスティングで入札球団が現れなかった事を都合良く解釈しては、関係者の失笑を買いまくっていた。
さて、そんな板台が、イ軍春季キャンプの紅白戦で初登板。
したのはいいのだが、2回を投げて3被弾6失点と、散々な内容であった。
この惨状に対して、
「だから日本野球は駄目なんだ。こんな飛ぶボールを使ってちゃ試合が大味になっちまう。早く統一球に戻さねえと大変な事になるぞ」
と、本業の投球もそのぐらい気合を入れりゃあいいのに、という程の全力言い訳を展開したものである。
板台炎上の一部始終を視察していたイ軍GM柳澤、
「奴がメジャー球なら打たれねえっつーから、何も言わずに今日は全部メジャー球仕込んどいたのに…………日本のボールの時より余計打たれてんじゃないのよ!!!! 安く買い叩いてメジャーに高く売るつもりだったのに、ざっけんなよマジで!!!!」
大いに絶叫し、地団駄を踏んだのであった。




