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【城戸編23】特殊定石
9回裏、1死1塁。
イ軍が1点差で追う展開ではあるものの、当たっている2番武垣から以下3番真木、4番城戸と続いて行く打順である。
ここでバ軍三嶋監督が信じられない采配を見せる。
何と武垣と真木を敬遠し、一死満塁の状況を作って城戸勝負を選択したのである。
城戸はこの日2ホーマー。更にここ10試合の打率が4割と、当たりに当たりまくっている。三嶋監督は一体何を考えてこのような奇手に打って出たのか…。すわ八百長か?
ともあれ、城戸は初球を引っ掛けファーストゴロ併殺。逆転サヨナラのチャンスが一転、あっさりとゲームセットとなり、試合はイ軍の圧倒的消化不良で終了したのであった。
<城戸選手のコメント>
さすがバ軍の三嶋監督は球界のエンターテイナーと呼ばれるだけある。
クローザーと4番の勝負が見られて、ファンも大満足だろう。
<バ軍三嶋監督のコメント>
別に奇策でも八百長でもない。
確かに最近の城戸は打率5割近いが、チャンスでは全く打てないというデータがある。勝つ為に一番確率が高い方法を取っただけだ。




