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【城戸編⑬】太鼓判
イ軍対バ軍戦。
バ軍先発、ルーキー貴波の前にイ軍の主砲城戸は無安打3三振。完璧に封じ込まれてしまった。
試合後、コメントを求める取材陣に向かって、
「あのルーキーはただ者じゃないな。今後20年、日本球界を背負って立つ逸材だぜ」
と、抑えられながらも爽やかさを装う事で面目を保とうと必死なのであった。
しかし、である。
確かに貴波は城戸こそ抑えはしたが、投手まで含む他の打者にはボコボコに打たれまくり、結局4回8失点でノックアウト。
城戸が異様なテンションで貴波を持ち上げたのは、単に自分だけが打てなかったエクスキューズに必死こいてただけという話なのであった…。




