【城戸編237】涙の引退試合! 最強打者よ永遠に
日本プロ野球史上屈指の不良債権、「40億の凡打製造機」「世界の併殺魔」ことイ軍の4番、城戸。10年40億の長期契約8年目を迎える43歳であるが、寄る年波に伴う体力の低下に気力も萎えてしまったか。自主トレ(エアだが)の段階から、
「もうベースボールへの情熱が無くなった。自分がどうしたいのか分からない」
等と、ネガティブな発言を連発。更に、
「もう潮時かもな」
と口にした事で、城戸引退説が一気に加速。実際、キャンプ(手抜きだが)でも、練習するフリを一切せず、ほとんど全ての時間をモンハンと後輩への指導()へ費やしていたのであった。
城戸は未だ正式な意志表示こそしていないものの、マジで引退5秒前と見たイ軍ナインは、何としてもチームから追い出すべく、ガラにもない演出を考案。オープン戦最終打席後、城戸を騎馬形式で担ぎ上げ、球場一周の上で胴上げするという、引退表明したくてたまらなくなるような段取りを組んだものである。
しかし、城戸の年俸4億山分けに目が眩んだイ軍ナインの過剰な金銭欲が、恐ろしい悲劇を招いてしまった。年明けからほぼ全く体を動かしておらず、例年よりウン割増しの肥満体と化した城戸を、エア自主トレ&手抜きキャンプで仕上がったイ軍ナインが担ぎ上げるなど、自殺行為でしかなかったのである。城戸を騎馬からの胴上げで、イ軍ナインの半数以上が重傷を負い、シーズン直前の段階で戦線離脱。
「チームが大変な時に、辞める辞めないなんて言ってられねえ!」
と、城戸が無駄にやる気を出してしまうという最悪な流れとなり、現役続行を決意した事で万事休す。城戸が残った上で、大量の故障者発生でシーズン前にチーム崩壊という、イ軍史上でも類を見ない、超大型ブーメランボールがキマってしまったのであった。




