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卵でサッカーは絶対ダメ(フラグ)!? ポンコツ勇者、粘液地獄で最終奥義を編み出し(?)、虹色甲虫と村の最終防衛戦!~


俺、ユートが美しき泉に飛び込んだ結果たどり着いたのは、どう見ても黄金郷(桃源郷)でもなければステーキ食べ放題の出口でもない、ジメジメした地下洞窟だった。そして目の前には、この水路のヌシらしき巨大一つ目ナメクジ『ヌメヌメキング』と、その大事な卵(多数)。俺のユニークスキル【セーフティ・リジェクション・リブート】様は、ご丁寧に『ヌメヌメキングの目の前で、その大事な卵をサッカーボール代わりにして遊ぶ(挑発度MAX)』という素敵すぎる行動を選択してくださった!

「やらねええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」

俺の絶叫も虚しく、身体は卵の一つに向かって走り出し、華麗なインサイドキックを…しようとした瞬間、足元のヌメヌメ粘液でツルン!と滑って、卵ではなくヌメヌメキング本体の側面に頭から激突!

「ぐえっ!?」

「ヌオオオオオオオオッッ!?」

ヌメヌメキングは、予期せぬ頭突き(しかも粘液まみれ)に驚いたのか、一瞬動きを止めた。

『S.A.G.E.(一時的に回線復旧):マスター!緊急事態です!先ほどの次元崩壊の影響で、私のメインシステムが…ガガッ…損傷…現在、限定的なサポートしか…ザザ…可能…マスターのユニークスキルが暴走に近い形で…ザザザ…』

「S.A.G.E.!?おい、しっかりしろ!」

S.A.G.E.の声が途切れ途切れになる中、ヌメヌメキングが怒りの咆哮と共に粘液弾を乱射してきた!

フェンと銀狼たちが、俺とポヨンちゃん(フェンの頭上で粘液を避けようと必死)を守るべく応戦するが、足場が悪すぎて苦戦している。

「こうなったら!【超誤変換ハイパー・ミストランスレート】で何か…!」

俺はヌメヌメキングに向かって叫んだ。「おいナメクジ!お前のその粘液、美容に良さそうだな!ちょっと分けてくれ!」

俺の脳内超誤変換:「おいカメムシ!お前のその悪臭、兵器に良さそうだな!全部よこせ!」

「ヌ、ヌオオオオオオオ!(怒怒怒)」

ヌメヌメキングは、さらに激怒し、今度は巨大な体当たりを仕掛けてきた!

「(逆効果じゃねえかあああ!)」

【セーフティ・リジェクション・リブート】の『カオス的幸運誘引』はどこへやら!俺が絶望しかけたその時、ポヨンちゃんがフェンの頭上からヌメヌメキングに向かって叫んだ!

「めっ!そんなネバネバさん、ポヨン、きらーい!」

その純粋な拒絶の言葉と共に、ポヨンちゃんの身体から再び淡い純白の光が放たれる。その光は、ヌメヌメキングの粘液に触れると、なんと粘液を中和し、サラサラの水に変えてしまったのだ!

「な、なんだってー!?」

足場が改善されたことで、フェンと銀狼たちが勢いを取り戻す!しかし、ヌメヌメキングの巨体は依然として脅威だ。

「(こうなったら…アレをやるしかないのか…?俺の、俺だけの最終奥義…!)」

俺は覚悟を決め、ピンクオーラを最大出力で練り上げた!

「喰らえ!これが俺の!愛と!勇気と!友情と!あと胃痛と!その他もろもろの!…えーと…『ドリーム・ポンコツ・レインボー・スライム・バスターァァァァァ!!!(仮)』」

技名は超適当だが、俺の全力のオーラが、ポヨンちゃんの中和する光と混じり合い、さらに洞窟内の『歪みの欠片』(以前の洞窟から持ち越したのか、この洞窟にもあったのかは不明)のエネルギーまで巻き込んで、七色に輝く巨大なスライム状のエネルギー体となってヌメヌメキングに直撃!

ヌメヌメキングは「ヌオオオオ…キレイ…」と呟いた(気がした)のを最後に、大爆発!…はせず、なぜか満足げな顔でプルプルと震え、そのままスヤァ…と眠りについてしまった。

「…………え?寝た…だけ?」

どうやら俺の最終奥義(仮)は、敵を浄化して安眠させる効果があったらしい。さすがポンコツ。

ヌメヌメキングが眠ったことで、洞窟の奥に、ほんのり光る出口らしきものが見えた。

その頃、巨大な島亀の背の森。

フレア(理性モード)は、七色に輝く巨大カブトムシ――仮称『レインボー・ギガスビートル』――の猛攻を、クルト特製『万能カмуイフ(虹色刃・使用者ツインテールアフロ化)』で辛うじて捌いていた。

「クルトさん!この甲虫の弱点分析はまだですか!私の髪型がこれ以上進化する前に!」

フレアの片方だけアフロだったツインテールは、ナイフを振るうたびに少しずつ両方のアフロへと近づいていた。

「もう少しだフレア君!この『敵対生物行動パターン解析グラス(試作品・ただし5分に一度ランダムなアイドルの幻影が見える)』によれば、奴の弱点は腹部!しかし、甲殻が硬すぎる!」

その時、木の枝にまたがり空を飛ぶ練習をしていたエルミナが、バランスを崩してレインボー・ギガスビートルの背中に落下!

「きゃあっ!ユート様、助け…あら?ふかふかのベッドですわ~♪」

エルミナは、ビートルの背中を快適なベッドと勘違いし、すやすやと眠り始めてしまった!

「エルミナさーん!?」

ビートルは背中の異変に驚き、暴れまわる!その拍子に、腹部が一瞬だけ無防備に!

「今です!」フレアが叫び、クルトが隠し持っていた『超小型・対甲殻用指向性爆雷(試作品・ただし爆発範囲が使用者の想定の3倍になる)』をビートルの腹部に投げつける!

小規模な爆発のはずだったが起こり、ビートルは甲高い鳴き声と共に森の奥へと逃げていった。

「や、やりましたね…フレア君…」

「ええ…。エルミナさんの偶発的行動と、あなたの発明品(の暴走気味な威力)のおかげです。ですが、あの鐘の音…やはり気になります。寺院へ向かいましょう」

フレアは、エルミナを叩き起こし(「ユート様とのダンスの続きが…」と不満げ)、ギンジ(キノコの根っこを齧って「聖剣の味がする…!」と恍惚としている)を引っ張りながら、寺院を目指す。

ユートピア村(仮称)。

ルルナの『聖なるニンジンバリア(仮称)』が砕け散り、魔獣たちが村へとなだれ込む!

「うおおおお!子供たちを家に入れろ!女衆は武器を持って後方支援だ!」

バルガスが斧を振るい、先頭の魔獣を叩き伏せる!リリアナも櫓から正確な射撃で魔獣の足を止め、イモグラーンは巨大カブで魔獣を殴り飛ばす!村人たちは、恐怖を押し殺し、必死に抵抗する。

しかし、多勢に無勢。徐々に防衛線が後退していく。

「くっ…このままでは…!」バルガスが膝をつきそうになった瞬間!

森の奥から、一声の遠吠えが響き渡った。そして、黒い影が疾風のように戦場を駆け抜け、魔獣の一体に噛みついた!

それは、以前ルルナのニンジンを食べて去っていった、あの巨大な黒狼だった!黒狼の後に続き、数十匹の狼たちが現れ、今度は村を守るように、裂け目から現れた魔獣たちに襲い掛かったのだ!

「な、狼たちが…助太刀に…?」

村人たちは、その光景に息を呑む。ルルナの真心と虹色ニンジンが、真の奇跡を呼んだのかもしれない。

そして、ヌメヌメキングを眠らせた俺たちは、光る出口へとたどり着いていた。

出口を抜けると、そこは…なんと、見覚えのある場所だった。薄暗いが、どこか懐かしい空気…そう、最初にフェンたちと出会った、あのザルグザス一派の野営地近くの洞窟の入り口だ!

「も、戻ってこれたアル…いや、戻ってこれたのか!?」

どうやら泉は、別の場所を経由して、元の次元の近くへと繋がっていたらしい。

『S.A.G.E.(ノイズ混じり):…マスター…座標…安定…付近ニ、エルミナ嬢タチノ…微弱ナ反応…アリ…』

「S.A.G.E.!それに、エルミナたちが近くに!?」

俺のポンコツな冒険は、ようやく仲間たちとの再会の光が見えてきたのかもしれない!

ポンコツ勇者、粘液地獄から奇跡の生還(でいいのか?)!フレア、仲間を導き古代寺院へ!村は狼たちの援軍で反撃開始!そしてついに仲間たちの座標が接近!?次回、感動の再会…の前に、やっぱり一波乱アルか!?

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