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池の底は異次元トイレ(確定)!? ポンコツ勇者、水流アトラクションで大冒険し、天空寺院の鐘が鳴る(村はニンジン頼み!)~


俺、ユートの目の前には、クリスタルの木々に囲まれた、美しくも妖しげにキラキラと輝く泉。そして、俺のユニークスキル【セーフティ・リジェクション・リブート】様が下したご神託は『目の前のキラキラした池に飛び込み、新世界の冒険を開始する(ただし高確率で別次元のトイレに繋がっている)』…!

「だからなんでトイレなんだよおおおおお!俺はそんなマニアックな冒険は求めてないぞ!」

俺の悲痛な叫びも虚しく、身体は泉へと華麗な(そして盛大に水しぶきを上げる)ダイブを敢行!冷たい水が全身を包み込む!

「ぐぼっ…ごぼぼぼぼっ!?」

息ができない!しかも、泉の底が抜けているのか、俺の身体は猛烈な勢いで水流に吸い込まれていく!まるで巨大な何かの食道か、あるいは下水道か!

「ユート殿!?」岸辺からフェンの驚愕の声が聞こえる。

俺は必死に水面に出ようともがくが、水流はあまりにも強く、なすすべもない。

《ユニークスキル:超誤変換【ハイパー・ミストランスレート】が発動!》

水中で、俺のすぐそばを何かの標識のようなものが猛スピードで通り過ぎる。そこには古代文字で何か書いてあった!

標識の文字『→ 浄化槽(終点)』

俺の脳内超誤変換:『→ 黄金郷(桃源郷)』

「(ご、黄金郷だって!?こんな水のトンネルの先に!?やっぱり俺のスキル、捨てたもんじゃな…え、浄化槽って何だっけ?まあいいか!)」

一瞬だけ希望を見出すアホ

やがて、フェンもポヨンちゃん(を咥えて)も、そして残りの銀狼たちも、意を決したように次々と泉へ飛び込み、同じように激流に飲まれていった。チーム・アルアル改め、チーム・ずぶ濡れポンコツの誕生である。

どれほどの時間、激流に揉まれただろうか。

俺たちが次に水面から顔を出したのは、薄暗く、ジメジメとした巨大な洞窟の中だった。中央には淀んだ地下湖が広がり、壁からは絶えず水が滴り落ちている。そして、鼻をつくのは、なんとも言えないカビ臭さと…下水のような臭い…。

「げほっ…げほっ…ここ…どこだよ…黄金郷は…?」

「…ユート殿。オ前ノ言ウ『黄金郷』トハ、コノ臭クテジメジメシタ場所ノ事カ?我々ハ、オ前ノスキルニヨッテ、マタモヤロクデモナイ場所ニ連レテ来ラレタヨウダナ」

フェンが、心底うんざりした顔で俺を睨む。狼たちの毛もぐっしょり濡れて、もふもふ感ゼロである。ポヨンちゃんだけは、なぜか水に濡れるのを嫌ったのか、フェンの頭の上でプルプル震えていた。

洞窟の壁には、またしても古代文字の落書きが。

《超誤変換【ハイパー・ミストランスレート】、再び発動!》

落書き『←出口(ただし保証はしない)』

俺の脳内超誤変換:『←出口(ただし極上のステーキ食べ放題付き)』

「お!フェン!あっちが出口で、しかもステーキ食べ放題らしいぞ!行こうぜ!」

「…オ前ハ…少シハ学習シロ…」

フェンのツッコミは、もはや諦観の域に達していた。

その頃、巨大な島亀の背に広がる太古の森。

フレア(理性モード)は、クルト特製「伸縮自在・超強力粘着ワイヤー射出機(一度くっつくと二度と取れない蜘蛛型マシン)」を巧みに操り、島亀の背に広がる鬱蒼とした森へと降り立っていた。その髪型(片方だけアフロツインテール)を僅かに揺らしながら、鋭い目で周囲を観察する。

「…この島の植生、我々の知るものとは完全に異なります。独自の生態系が形成されている可能性が高いですね。クルトさん、エルミナさんとギンジさんをこちらへ」

クルトは、エルミナ(「♪キノコのお船で~ユート様と星の海へ~♪」と、木の枝をオール代わりに漕ぐ真似をしている)をなだめすかし、ギンジ(「この森の樹液こそ、聖剣を研ぐための伝説のオイル!我が剣はさらに輝きを増す!」と、木の幹に剣をこすりつけている)を半ば引きずりながら、なんとかフレアの元へ合流した。

ゴオオオオン…

再び、寺院の方から重々しい鐘の音が響き渡る。それは、まるで警告のようでもあり、あるいは何かの儀式の始まりを告げるかのようでもあった。

「この鐘の音…何か、強大な魔力的な律動を感じます。寺院に近づくのは危険かもしれませんが、情報収集は必須です」

フレアがそう結論付けた時、彼らの目の前の茂みが大きく揺れ、そこから姿を現したのは…体長3メートルはあろうかという、七色に輝く巨大なカブトムシだった!その角はまるで伝説の武器のように鋭く、羽からは燐粉のような光の粒子が舞っている。

「なっ…!?」

「おお!これは素晴らしい!新種の甲虫王者だ!捕獲して標本にしなければ!」クルトが目を輝かせる。

カブトムシは、フレアたちを敵と認識したのか、低い唸り声を上げ、巨大な角を振りかざした!

ユートピア村(仮称)。

ルルナが命がけで展開した『聖なるニンジンバリア(仮称)』は、西の森から溢れ出した異形の魔獣たちの第一波を辛うじて押し返していた。しかし、バリアは徐々にその輝きを失い、巨大な爪や牙を持つ第二波、第三波の魔獣たちが、バリアの薄い部分を狙って集中攻撃を開始する!

「くそっ!バリアが持たんぞ!」バルガスが叫び、斧で魔獣の一体を叩き割る。

「投石隊、怯むな!援護しろ!」リリアナが櫓の上から弓を放ちながら指示を出す。

イモグラーンも、巨大カブ(武器)を振り回し、「わしらの畑は、わしらが守るんじゃい!」と奮戦。マーサは子供たちを庇いながら、必死に歌で鼓舞しようとするが、その歌声も魔獣の咆哮にかき消されそうだ。

ルルナは、祈りを続けながらも、懸命にニンジンバリアに魔力を注ぎ続ける。だが、彼女の顔色は蒼白で、もう限界が近いことは明らかだった。

「(ユート様…ポヨンちゃん…みんな…力を…)」

その時、バリアの一角が、ひときわ大きな鉤爪を持つ魔獣の一撃によって、ついに砕け散った!

「あああっ!」ルルナが悲鳴を上げる。

砕けたバリアの隙間から、涎を垂らした魔獣たちが、村の子供たちが避難している家の方へと雪崩れ込もうとしていた!

「させん!」

バルガスが、その身を盾にするように魔獣の前に立ちはだかった!

そして、下水道のような洞窟の奥(ステーキ食べ放題付きの出口?)。

俺たちが進むと、そこは少しだけ開けた場所に出ていた。そして、その中央には…巨大な、一つ目のナメクジのような魔物が鎮座し、その周囲には無数の白い卵のようなものが転がっていた。ナメクジは、俺たちに気づくと、その巨大な一つ目をギョロリと動かし、口から粘液を滴らせる。

「(ス、ステーキはどこアルか…?これは…どう見てもボス部屋…)」

フェン「…ユート殿。アレハ…コノ水路ノヌシダ。ソシテ、アノ卵…アレヲ守ッテイルラシイ」

「え、じゃあ、あいつを倒さないと出口には行けないアルか…?」

一つ目ナメクジ(仮称:ヌメヌメキング)は、明らかに敵意満々である。

【セーフティ・リジェクション・リブート】が、またしても何かを感じ取った。

《最も安全な「来た道を引き返して別の出口を探す」を拒否。代わりに「ヌメヌメキングの目の前で、その大事な卵をサッカーボール代わりにして遊ぶ(挑発度MAX)」を実行します》

「やらねえええええええええええええええええええええええええええええええ!!」

俺の絶叫と共に、身体は卵の一つに向かって走り出し、華麗なインサイドキックを繰り出そうとしていた!

ポンコツ勇者の受難は、新天地でも通常運転である。

ポンコツ勇者、今度は巨大ナメクジと強制エンカウント!フレア、虹色カブトムシとご対面!そして村は絶対絶命の大ピンチ!次回、それぞれの戦いがクライマックスを迎える…のか!?

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