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〜第2話〜 [予感的中と見捨てられるメイド]

今回は前回から2年半経った辺りから3年たったころまでです

スナが伯爵家に来て早2年半、スナは淑女教育に対して難色を示してしてさほど身についていなかった、しかしそれでも必要最低限は覚えてるようだが常識は少し欠けているようだ

陰湿な私に対してのイジメ、私物の破壊や毒物を盛るなど年々過激になってきてついには常人ならかなり危険な毒まで盛るようになってきた、しかし私にはその程度の毒は効かないので時を見計らって両親に暴露でもしてやろうかと思っている

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「お姉様…なんで死んだりしないの…!」

スナはイラついていた…秘密裏に入手した毒でユアをだんだん弱らせて自身を後継ぎにして伯爵達の愛情を手に入れようとしていた…そんなことは無駄だというのに、ユアは毒程度では死なないし、死んでも自分はユアの代わりにはなれないと言うのに。

「お嬢様、もしかしたら毒を寄越してくる輩の持ってくる毒は実際には毒では無いのでは?」

「ヤーナ…あんたはドライク候爵家の毒を疑うの?」

ドライク候爵家は表向きには医者の家系だが裏では毒を取引してる危険な候爵家である、

「チッ…いい加減あのムカつく面を二度と拝めないようにならないかしら…」

「お嬢様、言葉がすこし荒々しいですよ。」

「はぁ…わかったわ…まぁあのムカつくユアお姉様も学園に行くころには死んでるでしょうね…フフフ…」


「はぁ…やっぱり傲慢な子になったわね…(ボソッ」

=======================

それから数日後

「お父様お母様私の食事にかなり前から毒が仕込んであります、私が水の魔法で対処しなかったらもう既に死んでるレベルの量です」

「「なっ!?誰がそんなことを!」」

びっくりするほど息がぴったりである、ついでに言うと水の魔法なんて使っていない、元天使にはこの程度の毒は効かないのだ…

「毒を仕込んでいたのは…」「なんて酷い!仕込めるのはメイドくらい…なら毒物の入れ物らしきものを持ったメイドが犯人ですわ!今すぐ探しなさい!」


それからしばらくしてスナ付きのメイドであるヤーナから毒の入れ物が見つかった

「そんな…ヤーナ…なんでこんなことを!」

「ワ…ワタ…私は…お嬢様に命令されてやったんです!」

「私はそんなこと命じていません!ヤーナ…私に濡れ衣まで着せる気ですか!連れていきなさい!」

「いや…いやー!嫌だ!捕まりたくない!お嬢様!お嬢様ー!」


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「この前の毒盛り騒ぎから半年、ついに来週から学園が始まるのね…はぁ…スナは結局真犯人だということもバレずのうのうと過ごしてる…」

半年前に毒が盛られてからは毒は盛られなくなったけど代わりに命に関わりかねないイタズラが増えた、箱を開けると飛び出てくる刃物、上から落ちてくる鉢植え、果ては暗殺者、先が思いやられると思うと同時にこの瞬間が楽しいと、刺激的だと思ってしまう自分が居た…1万年も世界の管理をしているとその辺の感覚もおかしくなってくるのかな…

「さて、来週から学園だし色々準備でも進めようかしらね〜…」

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「チッ…ユアお姉様のやつ…結局死ななかった…暗殺者まで向けてるのに一向に死なないのはなんでなの!?」

私、スナは苛立っていた、いつまたっても死なない義理の姉…ユアに、ユアは3年前からずっと気に食わなかった、両親からの愛情を一身に受けて…私なんてこの家で受けた愛情なんてお母様からほんの少し向けられてるだけだわ!なんで…なんで…そう思ってたらふと思ったの、ユアを殺せばいいって…だから毒を盛った、暗殺者を仕向けた…なのになのになのに!ぜんっぜん死にやしない…なんで…なんでなのよぉ…

スナの正体は傲慢にも義理の両親の愛情を受けたいという我儘…まぁ愛に飢えた獣のようなものです、実の娘が死ねば義理の娘である自分に愛情が全て向くと考える傲慢な思考をもった悲劇から生まれた怨念のような存在です

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