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盲目

調子が良いのでもう一本!!

何やかんやあって目的地まで辿り着く。


街外れの山の中に今はもう誰も住んでいない家がある。元々は金持ちの別荘だったとかそういう噂があるが、俺が発見したときには既に誰もおらず明かりのついていない窓が寂しそうな表情を醸し出している哀愁漂う木造建築だった。領主権限とまではいかないが、それにより鍵を取り替えて私物化することにした。現在では俺の作業用の建物となっており、とある研究のために使われている。


カチャリ、と音がしてドアを開く。1週間ぶりか?水は飲んでいると思うから。死んではいないと思うが....


家の中を中心まで進んだところにさらに地下に降りる階段があり、そこを下っていく。

そして、下った先にある一つの扉。


ご対面だ。まぁあの記憶を思い出してから対面した先全てでトラブルを起こしているから出来れば対面したくは無いのだが。


解錠し、ドアを開ける。————と、同時に駆け寄ってくる何か。


俺にタックルをしようとしたのを躱し、回し蹴り。結果、吹っ飛んでいって再び扉の向こうへ沈んだ。

何がしたかったんだ? まぁ、恐らく逃げ出そうとしたんだろうが結果が呆気なすぎて困惑してしまう。


床に突っ伏して、ブツブツ言っている男に声をかける。


「生きているようだな。何だかんだ言っても水は飲んでいるようで...関心関心」

「お前にお仲間を連れてきてやろうと思ったがしくじってな..逃がしてしまった。」

「しかし、随分と元気そうじゃ無いか。何か良いことでもあったのか?」


「....ブツブツ」


「なんだ、聞こえんぞ」


「殺してくれよ!、もう殺してくれよぉぉぉぉ!!嫌だ!!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッ!!!!」


あまりにも、うるさいので顔面を一発殴る


「....グフッ!」


「死にたければ、死ねば良いじゃないか?舌を噛み切れば死ねるぞ?壁に頭を打ち続けたら死ねるぞ?何故しない。死にたいんだろう?」


「.....」


「あぁ、分かるぞ。お前は縋っているんだ...もしかしたら妹に会えるかも知れない、隊長が助けに来てくれるかもしれない。有り得ないはずの希望にな....」


「だから、死ねない。眼も失い盲目になってさぞやキツいだろうによく耐える...後ろ暗い仕事をする奴らは総じて精神面は異常だからな。」


「しかし、残念だな。実に残念だ、もう少しでお前の妹もここに連れてくることが出来たんだが邪魔が入ってな。」


「....!! アリアァァッッッッ!!」


「心配するな...恐らくお前のお仲間さん達が無事に保護したんだろう。あいつに全く察知させずに潜入し続けるってんだから、恐ろしい限りだ。」


それを聞いて少し安堵したのか男の慟哭(どうこく)が止まる。


「お前の妹は上位眼だからな、本当なら・・・・・・ここに連れてきてお前の眼としてやろうかと思ったが・・・」

その瞬間、再び男が暴れ出す


「アリアにぃぃぃ手を出すなぁぁぁぁぁ!!」


もう一発顔面だ!っと!?嘘だろ避けやがった!


「アリアァァッァァァァァァ!!」


正直甘く見ていたな。人間とは恐ろしいもんだ。


「あ..ガッ.」


「手間をかけさせるな。そんな無様を晒さないように妹の眼をお前に移植してやろうと思ったのに...まったく、俺は佩眼実験の結果を得られてお前は愛する妹の眼で視力を取り戻す...どこに不満がある?」


「い”も”うどにぃぃ...でをだずなぁぁ”ぁ”!....」


「聞けない頼みだな。普段なら欠片も興味が沸かんが、お前の妹なら話は別だ・・・・捜索は続行している。お前のお仲間達が必死で隠すだろうが、関係ない。必ず、見つけ出してやる。」


「・・・・・・・!! おま”え”はだいぢょうにごろざれるぅぅ。ぞ....のどぎぃぃ、おま”え”ぇぇぇのようなあぐどぉぉうのざいごだぁぁっぁ!!」


「....言いたいことはそれだけか?」





「・・・・お前達だけは絶対に逃がさない。一人たりとも残さんぞ...お前達に縁のある者どもも全員なッ」





「悪党とは笑わしてくれる。全くその通りだ、しかし「現実」を知ってなおそんなことを言うのか?それとも目を背けているだけか?ならば、実際おまえは盲目だ。眼を失った今のお前にふさわしい。」

「........」


「だから、妹の眼をお前にわざわざ授けてやるんだ...そうすればお前は、いや・・・・「お前達」は現実をみようとするだろうからな。」


「ッ!!!....」

「死にたければ死ねばい。暴れたければ暴れればいい。逃げ出そうと思えば、逃げ出せばな?」


「せいぜいあがけ、何も出来ず眼のない妹がここに連れてこられたときお前はどう思う?そして、眼が覚めたときに変わり果てた妹の姿をその眼で見る。もちろんその後の妹の姿には注目だぞ?お前のために色々用意しておいてやるからな。」


そう言いいながら、扉に向かって歩き始める。


去り際に、


「この外道がッ!」


と聞こえた。


「兄妹揃って同じ事を言うんだな」


そして、その後の苦痛も

よければ、ブックマーク登録と星と、いいねぇぇぇlをくださぁっぁぁぁいい


誤字脱字矛盾等ありましたらどうぞ教えて下さいな

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