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風鈴と風

「さてと」

草薙悠弥は横になっていた。


一仕事終えた後、心地いい疲労感。


「……」


異国の少女達に風鈴の事を語った草薙である。


(懐かしかった、かな)


チリン。


風鈴が鳴った。


夏の終わりを思い出す。


草薙は目を閉じた。



チリン、チリン、チリン。

風が吹き鈴が鳴る。

巫女の少女が口を開く。


――風に揺られ鈴が鳴るような声だった。


チリンチリン、チリン。


「涼しい、ですね」


巫女は目を閉じた。


「風鈴の音を聞くと……安心するんです」


少女は微笑む。


「風を……感じるんです」


チリンチリン。

チリンチリン。



――チリン。


「っ……」


草薙は目を覚ました。


(昔の夢、か)


風鈴の夢。


(あいつらに風鈴をあげたから、かな)


現実で異国の少女に風鈴をあげる事が重なったので、見た夢なのだろう。


草薙はそう考えた。


「っ」


チリン。

風鈴がなった。

「……これは」

ふと涼しいなと、感じた。

一瞬だけ、労るような透明な水のような感覚があった。


(風を感じる、か)

草薙は風鈴に手をかざす。


チリン、と風鈴がなった。


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