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風鈴と魔除け

草薙は風鈴をとっていた。


「さてとこれで風鈴は……いいだろう」


草薙が言うと風が吹いた。


チリン、と涼やかな音が鳴る。


「いい音だな」


凛とした声がした。


「これが日本の伝統文化、風鈴というものだな」


「すまないな、草薙」


「日本の涼を知りたいといったのは私だしな」


凛とした雰囲気の異国の美女だ。


「草薙には世話になりっぱなしだ」


「いいって事よ」


チリン、チリン、チリリィン。


爽やかな風鈴の音がする。


「透き通るような……いい音色だ」


凛とした異国の女が目を閉じ、身を委ねるように風鈴の音に聞き入る。

「……」


草薙は女を見た。


チリンチリンチリン。


風鈴が鳴っている。

目を閉じる凛とした異国の女

「……綺麗だな」


草薙は呟いた。


「……あぁ綺麗な音色だ」


異国の女は頷いた。


風が吹いた。

チリンチリーン、チリンチリンチリーーン。


風鈴が鳴る。


「いい音だな。なぜこんなに心地よく感じるのか、不思議だ」


「日本の伝統だからな」


「はは、草薙らしい答えだ。だが、こう清涼な音だ。何かあるものと思ってしまう」


「魔除け」


「魔除け?」


「風鈴は魔除けの音って意味もある」


「……それは興味深いな」


コクコクと頷く異国の女。


「風鈴の音が届く所は守られているって話しだ」


「風鈴が結界を結成するというわけか」


「全部が全部そんな大げさなもんじゃないけどな。そんな面もあるって事だよ」


「ふふ、面白いな」


チリンチリン、チリンチリーーーン。


「お守りのような役目もあったと……そういうわけだな」


「魔を払う、風のお守りか」


異国の女は風鈴を見た、その後に草薙の顔を見て。


「素敵、だな」


「そうだろう。日本文化だからめ」


「……鈍感め」


「それもまた良し」


風が吹く。

チリン、と風鈴が鳴った。



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