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ディアスキア

 今日、職場でお客さんと楽しく会話し、美味しいお菓子までいただいた。家までの道で可愛い猫と綺麗な夕陽を見られた。途中で買った桃色の花は、今、机上で可憐に咲き誇っている。

 どうか許して。

 夕飯に作ったシチューは、貴方が褒めてくれたのと同じ味で、テレビに映し出された映画は、貴方と初めて観に行った作品だった。けれど、私はそれをすぐ思い出すこと無く、チャンネルを変えてしまった。旅番組の方が見たかった。

 どうか許して。

 夜遅く、お湯に浸かりながら、来月、彼と旅する国のことを考えた。いつの間にか鼻歌まで歌いながら。

 どうか許して。

 いなくなってしまった貴方のことを、毎日忘れ、そんな日々に慣れていく、それに幸せすら感じてしまう、私をどうか許してください。

花言葉「私を許して」

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