プロローグ<ファーストダンジョン>
完璧な不定期更新で見切り発車ですので、気長にお読み下さい。
所々に説明が多くあるので読みにくいかもしれませんのでそこはご了承していただけると幸いです。
此処はメビウスと言う名の都市、
そして、魔法と科学が反発せずに発達した世界の中心・・・
この都市は、名前の由来となるメビウスと呼ぶダンジョンが中心に存在している・・・
この物語は、主人公がこの都市に降りて五年後から始まる。
そして、主人公の数奇なる運命が・・・
止まっていた歯車がようやく廻り始める。
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~???~
ここは都市メビウスにあるダンジョンのメビウス・・・
ではなく、そのメビウスに挑戦する前の冒険者達の通過点であるノービスダンジョンと呼ばれるダンジョンの最深部20階に当たる場所である。
今現在、此処には物語の主人公ファル・エニスが何回になるか分からないが制覇したところであった。
と、物語を進める前にまず、この世界のダンジョンについて説明しようと思う。
この都市には、都市の名前の由来となったメビウスと呼ばれるダンジョンとノービスダンジョンと呼ばれるダンジョンの2つが存在する。
メビウスダンジョンは現在何階まで存在するか謎であり、
最高でも547階までしか確認されていない・・・
噂では、名前の通り終わりがないのではないかといわれている。
また、このダンジョンには多くの英雄願望を持つものや億万長者を夢見るものだったり、
一つの信念を持ったものが後を絶たずに挑戦する場所である。
このダンジョンに挑戦するには後者のダンジョンの最深部に行くことと、
ファーストクラスにクラスチェンジしている事が絶対条件となっている。
次に、ノービスダンジョンについてだが前に書いている通り最深部が20階で、
どんな者でも挑戦する事ができる。
専らこのダンジョンはファーストクラスに進む為と、腕試し、軽いレベル上げの為にあるようなダンジョンである。
そして、二つのダンジョンの共通点としてダンジョンの構造は変化しないがランダムに宝箱が出現する。
また、その者やパーティーの努力次第でモンスターのドロップするアイテムの中身が上がっていく。
と、ダンジョンの説明はこの辺りにして主人公について説明しようと思う。
主人公の名前はファル・エニス、齢は16歳でこの都市に来て五年目になる。
武器は幅広く使用するが現在は青銅の太刀(LV.100)と補助として投擲用の青銅のクナイ(LV.100)を20本装備している。
また、他にドロップアイテムや食料などを入れる事ができる、
魔法の袋(LV.100)と自分のステータスを確認などが出来るデバイスを持っていた。
道具や武器のレベルは使用回数や鍛えた回数、
改造度によって上がっていき最大レベルは冒険者の最大レベルと同じである。
ファルの説明に戻り、
ファルの現在のクラスは冒険者見習い、
つまりファーストクラスの前のクラスである。
そして、レベルが最高レベルの1つ手前のLV.99であった。
何故これまでクラスチェンジせずに見習いのままであったかと言うと、
ただ単にクラスチェンジに全て失敗したからであった・・・
このクラスチェンジはファーストクラスやセカンドクラス、
それ以上に上がる為のものでクラスチェンジの他にクラスアップとも言われている。
そして、このクラスチェンジは一定のレベル毎や魔力の有無によりクラスチェンジできる職が増えていく。
また、クラスチェンジに成功するとレベルが1まで下がるが、
失敗した場合はレベルが下がる事はないがレベルが上がりにくくなってしまう。
そして、各クラスにチェンジする回数は決まっていてその回数分失敗すると、
二度とそのクラスにクラスチェンジする事は出来なくなってしまう。
そして、ファルはものの見事に全てのクラスチェンジの規定回数を消化し全て失敗してしまった。
また、クラスチェンジ出来るクラスは50以降出現しなくなってしまい、
その結果今の状態になってしまっていた。
周囲からは、『落ちこぼれ』やそれに類似したあだ名を付けられていた。
「はぁ、此れで此処に来るのは何階目になるのかな・・・
まあ、ようやくLV.100になるみたいだから良いけど・・・
俺くらい正確にこのノービスダンジョンをマッピングした奴はいないだろうな・・・
あはは」
と、若干鬱気味になっていた。
「でもまあ、ようやくファーストクラスにクラスチェンジでき・・・
たら良いなぁ・・・にしても、
とうとう袋のレベルも100になったか・・・」
と言うようにファルの所持する各武器や防具、
レベルのある道具のレベルが最大値になってしまっていた。
備考として、ファルの現在防具は、青銅の鎧、青銅の籠手、青銅の具足、
皮の服(全てLV.100)である。
「まあ、此等のを含めレベル上げが唯一の楽しみだったからな・・・
さて、今回のマッピングも隅々までやったし帰るかな」
と言ったあとノービスダンジョン専用の帰還アイテムを使用し、
ノービスダンジョンの入り口に戻った。
〜ノービスダンジョン入り口〜
「ああ〜、デバイスで時間を確認はしてたけどやっぱり一週間ぶりの太陽は眩しいな・・・」
現在の時刻はちょうど12時を少し過ぎた頃だった。
「おっ、ようやくのご帰還か・・・
で、LV.100にはなったのか?」
とノービスダンジョンの前に立つ一人の冒険者が声をかけてきた。
「ああ、勿論LV.100にして来たよ、
序でに魔法の袋もLV.100になったけど」
「へぇ〜、ってどんだけ使用、
ああそういえば、規則で見習いは魔法の袋の所持が1つまでって決まっていたからな。
にしてもとうとうLV.100か・・・
あとで俺に報告しろよファル」
「勿論そのつもりだ、
まあ、期待せずに待っててくれ騎士殿」
「おいおい、ファルまで俺の事を騎士殿って言うのかよ。
前みたいにレイジって呼んでくれよ」
このレイジ・ティフは白髪のヒューマンで、
10人とすれ違えば10人が振り返る容姿、欲に言うイケメンである。
「いくら同郷で騎士殿が良くても決まりだから仕方ないだろうが」
と話しているようにファルとレイジは同郷の幼馴染みで親友、
ファルにとって数少ない自分を応援してくれる者の一人であった。
しかし、ギルドの決まりで名前を呼ぶ事が出来ない状態になっていた。
いつもの事ではあるようだが・・・
それから少しして、ファルはレイジと分かれその足でギルドへと向かった。
そして、ファルの物語の本当のスタートへ刻一刻と近付いていた。
現在地
ファル・エニス 16歳 男
(転生前 ??? ??歳 男 日本人)
種族 ヒューマン
クラス 見習い冒険者
LV. 99(神域に行けば100にできる状態)
HP 500
MP 20
STR(攻撃力) 300
CON(防御力) 200
DEX(魔力) 10
AGL(命中力) 200
INT(回避力) 200
LUK(運) 5
次のレベルまで、EXP(経験値)0
特殊能力
なし
スキル
なし
装備(括弧内は補正値)
青銅の太刀 LV.100(STR+50)
青銅のクナイ LV.100(STR+15)
青銅の鎧 LV.100(CON+50、INT−5)
青銅の籠手 LV.100(CON+30、INT−3)
青銅の具足 LV.100(CON+30、INT−3)
皮の服 LV.100(CON+10)
INTの−補正はSTRが100ならば1、200ならば2と言うように減少する。
また、武器、防具のレベルが規定値を越えると−補正がなくなる。
現在はINTは±0、ステータスそのままとなる。
そして、ごく偶に一定のレベルになると変化する物、
改良することができるものがある。
主人公は現在見習いなので改良することはできない。
その他持ち物
魔法の袋(LV.100)
袋の中身は不明
デバイス
(デバイスは冒険者の証明や、自分の能力などの確認機能が多彩にある。)
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主人公の過去話は外伝で書いたり話の中に盛り込んで行きたいと思います。