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転生の重力魔術師だったもの  作者: 蒼い鱗の狼
第1章
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第1話 あれ?これって転生するんじゃね?※

これって夢かなんかか?

そう思ったが、それにしてはやけに感覚がリアルだし、

ちゃんと自分の意志で動けるし...


...いや待てよ、もしかしてこれって”テンプレ”ってやつか?

友達を助けようとして亡くなる→白い部屋にいる→夢かと思う

...うん、そうとしか思えなくなってきた。


あれ?そうしたら次は...!


そんな事を思っていたら、目の前のドアが開いた。


うぅぅぅぅわああぁぁあ.....‼︎

これそうじゃん!絶対テンプレじゃん!


「突然ですみませんが、貴方は亡くなってしまいました。」


はい出ましたー、女神様出ましたー、翼ついてるしこれ女神様だろこれー、

...とりあえず質問してみる。


「本当に俺は死んでしまったのか?」

うん、テンプレだもんね、聞かなきゃね、


「はい、先程お答えした通り...あ、いえ、その、急にこんな事言われても信じられな...」

「いや、テンプレだから信じてるけど、一応聞いて見ただけだ。」


「あ、はえ?ま、まあ、信じてもらえたならいいですけど...」

「えっと、それで、これから貴方には転生していただこうと思います。」


「...何でだ?」

もし聞かなくて、その理由が魔王討伐とかだったら嫌だから聞いてみる。


「そうですね〜、もちろんあの人が私の加護をうけていたのも理由()()()()()... 」


ふむふむ、そういうパターンね、あれ?あいつなんて言ってた?

理由 () () () () ()...?


「それより、貴方が転生人として選ばれたからでう、で、です‼︎」


「は?いやいやいや、どう言うこと?へ?え?」

いや、マジでどう言うこと?こういうのって友達を助けたからー、貴方の勇敢な行為にー、とかそういうのじゃないの?

それか女神様が出てこなくて勝手に転生とか...

「あのー、青山さーん?」

転生人に選ばれたってそんなルーレットみたいに決まるの?

「どうしたんですかー? 青山さーん?」

いやいやそんなのラノベでも読んだことないし...

「聞いてますかー? 青山さーん?」

つまりわざわざ自分を殺し...

「あーおーやーまーさーーん??」


「ひゃ、ひゃい!」

あ、やべ、変な声出ちゃった...。


「あのですね、『俺の死はこいつのせいか...?』

とか下らないことを考えていたんでしょう?」


はいごめんなさい、考えました。


「その反応を見る限り、考えていたんでしょうね...」

「あのですね、私が殺した訳ではありませんというか誰がそんなサイコパスみたいなことするんですかバカですか」


「はい... 」


「貴方はあの世界では死んでしまいました、まあさっき話しましたが... 」


「本来、この世界で死んでしまった生き物は、転生するか消滅するかはたまた冥府に行くかします。」


なるほど、というかさっき『亡くなった』って言ってたのに『死んだ』って言ってるしこの女神...。


「でですね、あなたは他の世界に記憶を保持したまま転生する権利を得たわけです!やったね!」


この女神、情緒不安定だけど大丈夫なのかな...


「あ、いま、失礼なことを考えましたね?」


「だぁーってしかたないじゃないですかー! 魂が謎の失踪事件を遂げて、地球の女神に交渉するの大変だったんですからね!?」

「私が交渉しなかったら今貴方ここにいないんですからね!?」


「あ、うん分かったからさっさと転生させてくれない?」

「あ、そうですね」


意外と素直なのにびっくりしたな...。


「何か能力とかつけますか?」

「あ、いい、」

そのせいで厄介事に巻き込まれるとか勘弁だからな。


「...本当にいいんですか?」

そこまで言われるとなんか付けたくなってくるな...。


「んじゃ、普通の人よりちょっっと運がよくなる程度の幸運スキル的なのをつけてくれればそれでいい。」

「私は何度か人を転生させてきましたが、ここまで欲がないのは初めてですよ...。」


いや、欲はあるんだがな...。


「あ、そうそう」

「ん?なんだ?」

「この世界は魔王がいるので気をつけてくださいね。」

まじか...。

ただ、おれは疑念が沸いたので聞いてみる。


「もしかして、勇者とかもいるのか?」

「あ、はい、いますね」

「そして召喚された勇者にチート能力を付けるのが私に仕事なのでね。知ってますよ...。」


大変そうだな、ご愁傷様。


「えっと、それでですね、記憶が戻るのは8〜9才頃ですので...。」


「...もうちょっと早くできないのか?」

「できますけど...」


おっ、それなら早くしてもらおう!


「そのかわり、人格が崩壊するか、障害を持って生まれますが、よろしいでしょうか?」

「ハイ、無茶言ってごめんなさい。」


「? では、よい転生ライフを」


こうして俺は、転生した。

書いてて女神様はこんなキャラにする予定はなかったのですが、

こんな濃ゆ〜いキャラになりました。

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