第10話 薬草採取の巻 ※
前回のあらすじ
人間至上国家に行って、
王様をボコしてきた。
※ランドル君の名前が間違っていたので修正。
「なあ、母さん、」
「ん〜?どうしたの〜?ガリル〜?」
「ギルドの薬草採取を受けたいから、手伝ってくれないか?」
...母さんが盛大に紅茶を吹きこぼした。
なんか変なこと言っただろうか。
「...え、ちょ、今⁉︎よりによって魔物がよく出る、今!!??」
いや、むしろ、今だからなのだ。
理由は昨日の学園の帰り際に戻る。
「なあ、先生、薬草採取ってどの時期が良いんだ?」
「ああ、もしかしてギルドに登録したのか?」
「ああ。」
むしろギルドに登録せずに聞く人っているんだろうか。
「うーむ、それなら今、冬だな。」
あ、意外と今なのか。
「ただ、気をつけろよ?今は魔物が多いからな?」
「というか、冬限定の魔物が多いんだがな...。」
ああ、そうなのか、うーん...。あ、母さんに手伝ってもらおうかな?
そんなこんなで振り出しに戻る。
「今なら薬草の種類も多いらしいな。」
「はあ、わかったわよ...。
じゃ、受けに行きましょうか...。」
「あぁ、それなら、もう受けたぞ。」
また母さんが紅茶を吹きこぼした。
「えっほ、えっほ...。え?なに受けてきたの?」
「もちろん初心者用の猫の手草とかその他諸々のだぞ?」
「ああ...それならよかった...。」
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今、俺たちは、近くのクルジェラスドの森に来ている。
「あ、それよそれよ、エルージャ草よ!
根を傷つけないようにするのよ!」
そう母さんが言うので、しっかりと周りを掘る。
「んぐぐ...重い!」
...そんな時こそ重力魔法だ!
重力魔法をつかって、重力の向きを上にする。
お、すっぽり抜けた。
「はあ...。前々から気になってたけど、珍妙な魔法使うわねー...。
私、そんな魔法教えたことないんだけど...。」
あ、そうか、これでもアマンダイトランクなんだっけ...。まあ、正直に言おう。
「本で覚えた。」
「あのね、ふざけたこと言わないの、魔導書なんて難しすぎて読めないわよ?」
いやー、あれ、テンションはともかく、結構読みやすかったけどな...。
「うーんじゃあ、あれかしら、無属性の使い手とかいうやつかしら...。」
え?そんなのあるの?
「あ、てか綺麗ね、これ。すごいわ!」
「あとはあれねー、ヤイドグの芽とか、欲を言えばマンドラゴラとかかしらねぇ...。」
へー、マンドラゴラとかもいるのか...。
っと、そんな話をしていると......。
「ぐるあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
...なにかの魔物の雄叫びが聞こえた。
「...まずいわね、たぶんあれ、グラブダイトね。」
え?なんだ?それ。
「ああ、ごめんね、グラブダイトは人に寄生して、
その意識を乗っ取って人々を喰らい散らかすの。」
素直に怖いんだが......。
「早く帰りましょう、こんなところにいたら、
いつ寄生されるかわからないからね。」
「あ、まって、ここにマンドラゴラあるから取りたいんだが...。」
「はあ...もう!会っても知らないからね!」
「ちなみに、どうやって取るんだ?」
「えーっとね、まずここらへんの茎を持つの、
しないと悲鳴をあげて私たちお亡くなりしなっちゃうからね。」
あ、やっぱり悲鳴あげるんだ。
「ここを...こうか?」
「あ、そうそう、いいわよ!」
「...うんしょっと!」
力いっぱい込めて抜く。
「うわ、おっも!」
なんか不気味な顔みたいな模様がある。
「おー、でかいわねー!」
...ってでかいのかよ!
「...流石に帰りましょ?」
「そうだな...。」
「ぐぅるぅあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
さっきよりも激しい雄叫びが聞こえる。
「まずいわ!あれさっきよりも興奮してるわ!帰りましょう!」
え?そうなのか?
「...てか、転移魔法使えばいいんじゃ?」
「無理よ、もうほとんど魔力が無いもの!」
じゃあ会ったら終わりじゃん...。
っと、半ばフラグっぽいこと思っていたら、
「ぎゅうるぅがぁあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
......出てしまった。
そいつは全身が黒く、目や口はあるのか分からない、
そしてに背中から腕が2本生えている。
おまけに脚は無く、ドロドロとした何かが生え、地面を這いずっている。
「ぶるあああぁぁぁぁ!」
...なんかの魔法を使った様だ。
「危ない!トラバサミみたいなのが迫ってきてるわよ!」
ホントだ。地面からトラバサミみたいなのが俺に向かって来ている。
「グラビネーション!」
みるみるうちにトラバサミが明後日に方向に行く。
「ぎぃあ.....ぐあ...ぎぃ......。」
まるでこの世の物とは思えない。気持ち悪い。
「ここはお母さんに任せて!」
「いや、待って。」
「あの、8才がどうこうできる問題じゃないのよ?」
だって、仕方ないじゃないか、
いい作戦を思いついてしまったんだから。
それを母さんに耳打ちしたら、
「大丈夫かしらそれ...。」
的な顔をされた。
「いっけえ!グラビネーション!」
まずは、トラバサミっぽいのに掛ける。
そしたらなんか黒い胞子みたいなのが来るので、
母さんに斬ってもらいながら進む。
そして......。
「グラビネーション!」
そう、グラブダイトに掛ける。
「あとは、これに光魔法を掛けるのね?大丈夫なの?これ。」
まあ母さんも魔力は無いが、ちょーっとした光魔法ぐらいならいけるっぽいので、
無理言ってやってもらう。
「よいしょ。」
母さんが光魔法を掛け、みるみるうちに黒いのが消えていく。
...そこから現れたのは...。
「え!?なにこれ!獣人の子...!」
見た目3才ぐらいの銀色の狼の子が出てきた。
「...寄生されたのを元に戻す方法なんて私知らないわよ!?」
母さんでも知らないのか...。
「...とりあえず一旦保護しましょうか...。」
「うん...なんか、ごめん...。」
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「......っていうことなのお父さん。」
「うーん、なるほど、そうか...。」
父さんが渋い顔をしている。
「...とりあえず、名前、覚えている?」
「...ランドル。ユウバイカム=.ランドル。」
「ねえ、お父さんとお母さん、どこ?」
ああ、そりゃそうだ。この子にもいるんだ。不安になるわな、そりゃ。
「ユウバイカム家か...。」
またまた父さんが渋い顔している。
「父さん、どうした?」
「あー、いやな、ユウバイカム家は没落貴族なんだ。」
え、そうなのか...。
「だからな、もしかしたら、いや、ほとんどそうだと思うんだが、」
「経済的な事情かなんかわからないが、この子、捨てられたかも知れないんだ。」
「え、ひどい!早く元々の親元に戻さなきゃ!」
リリスが声を荒らげて言う。
「いや、無理だ。」
「「え!?」」
そんな父さんの台詞にリリスが驚く。俺だって驚いた。
「まあなんでかというと、戸籍がもう消されてるのかも知れないからだ。」
「じゃあ、どうする?お父さん?」
母さんが父さんの顔を覗きこむ様に言う。
「うーん、俺だって、このままみすみす見逃せるほど残酷じゃないさ。」
「...じゃあ、どうする?」
妹は処遇が気になって仕方ないようだ。
「はあ...うちに迎えるしかないだろう...。」
「やったー!!」
リリスがすっごく喜んでいる。
「よくやったわね!リリス!それでこそ女よ!」
「イェーイ、ハイタッチ!!」
「はあ...面倒なの連れてきたな...ガリル...。」
「うん、ごめん...こんなことになるなんて分かんなくて...。」
「お前はもうちょっと考えて行動しなさい。」
ごもっともです。
まあそんなこんなで新しい家族が増えたのだった。
はい、どうも、合計1000PV達成して、
浮かれている蒼い鱗の狼です。
これからも、
この作品をちまちま書いていこうと思います。
それだけです。うれしいです。




