ゲスい道へと死に逝く
明日には完成を目指そう
俺は人間が何なのかわからなかった。
俺は人間は正義感がある人が一番人間だと思っていた。
私はある人と付き合った。これは私を最悪な風に変える出会いだった。
真夜中の町の中で女の人が男2人に絡まれていた。ナンパだろうと思ったのでそこまで気にはしていなかったが、男の人が女の人の手を無理矢理引っ張って薄暗く狭い道へと連れて行った。
私は怪しい気配がしたのでそれに尾行し何をするのかを観察した。
「なぁーいいじゃねぇーかー・・・俺たちと付き合おうぜ」
どうやらナンパっぽさそうではあるが・・・その男の人たちは如何にも悪そうな面構えだ。
面倒ごとにならなければいいのだが・・・ダメか
「やめてください」
女の人は男性の要求を拒否している・・・無事に済めばいいのだが・・・といったのもつかの間、言ってるそばから大変なことになってる。
「おい、調子乗ってんじゃねぇーぞ!こんな暗いところに誘い込んだ時から決まってんだよぉ~」
女の手を強引に引っ張り後ろで抱き着くようにして思いっきりおっぱいを触る。
「うっひょぉぉぉぉー・・・こいつはやべぇぇぇぇ!!!巨乳だぜ」
「なんだ・・俺も楽しませろよ!しっかり押さえとけ、次は俺が触る!(ぷにっ)おお、これはたまらない・・お前、最高の女じゃねぇーかよ!こりゃいいぜ」
「やっやめてください!・・・あっ・・んちょっ・・・・っと」
見ているとそれは女が襲われているという図だった。
俺はそんな風な状態にも関わらず下半身がビンビンに立ち、よし帰ったらおかずにしようと逃げるだけだったのである。というのは嘘だ。
俺は漢らしく正義の名のもとに悪へと立ち向かっていった。
普通の人なら怖がるであろう、そのことにも俺は勇敢に立ち向かっていけるのである。
「おいなにしてやがる。見てわからないのか、女の子が困っているだろう」
「なんだてめぇー話しているんだから邪魔すんなよな・・・・・」
「そうだぞ・・・!話してるからあっちにいけ」
「まてまて状況がおかしいだろう・・・話してるっていうんならなぜそんな状態なんだ!しかもこんな薄暗い場所で話だと・・・如何わしい匂いしかしないんだが?」
「今さっき話してたんだけどよ!ちょっと色々あったんだわ」
女の人が無理矢理暴れだし、男の顔面を頭突きしてその隙にこっちの方へ逃げ出してきた。
「痛ってぇ、なにしやがる、このくそアマァ、許さねぇ~ぞ」
「た・・助けてください・・・無理矢理男の人にやられたんです」
女の人は俺の手を掴んだ。その手は少し震えているしその眼はいまにも泣き出しそうだった。
一部始終を見てるからどっちか悪いのかは知っているがもっと早くにくるべきだったかもしれない。
「てめぇー、そこをどけろ・・・・そいつはぜってぇー許さねー」
「どかねぇーと痛い目見るぜ!あんちゃん(へへへっ)」
(はぅ・・・)女の子がおびえている。
俺はその女の人に「もう大丈夫だからね」といった。正義のためなら喧嘩も必要だと思い、学んできた。俺はそんなそこらのチンピラ相手には余裕だ。いっそ清々しいほどに倒しておくか・・・。
するともう一人の男の人が殴りかかってきた
男の人が殴ってきたので横にかわしてボディーブローをぶちかました。
あっという間に、瞬殺された姿を見てガクガクブルブルと震えていたのでまだやるか?と目線をやるとビビッて逃げていった。
という具合で楽に事態を収めることができた。
「ありがとうございます」
という言葉もいただき、まずは一安心とでもいうべきだろうか。
だが、こんな夜道で気を付けないのはどのようなものなのだろうか?
「夜は気を付けた方がいいぞ!また同じことが起きるからな」
「はい。今日は本当に有り難うございました。次からは気を付けます」
「ああ、それじゃあな」
そう言って自分は家へと帰っていった。
そして次の日、私は用事を終わらしてうどんを食べてゲーセンへと行った。
ゲーセンに行くと助けた女の子がゲームをしていた。俺の大好きなゲームをしていた。
助けたから話しかけようともしたのだが、こちらから話しかけてもあまりよくないだろうと思い、端のほうでゲームを開始した。
ゲームをやり始めて物凄い速度で魔物を蹂躙しまくった。敵をボッコボコにすんのは楽しいなぁー。
ゲームで思いっきり相手を倒していると、女の人がこちらをチラチラと見始めたので、あれ?おれ?ばれた?と思って内心ビクビクだったけどしばらくしたらこっちを見なくなったのでほっとした。
ゲームが終わったのか・・・女の人が帰り始めたがまた俺の所で止まってきた。
もう内心ビクビクというより・・・なんなんだよと怒りが込み上げてきている。
ゲームが終わって緊張状態の中勝利を収めた。楽なステージでこんなにリアルで苦戦したことはなかったのでちょっと新感覚であったが予想以上に疲れてしまった。
「あのちょっといいですか。トップランカーの蒼羽兎さんですか」
「ああ、そうだけど」
「ええ、ホントですか?やっぱり可愛いうさぎを使っていたのでちょっと気になって見てたんですけどやっぱり青羽兎さんだったんですね。青い兎が印象的のキャラですもんね」
(こいつゲームの件で話しかけてきている。俺には気づいてないみたいだ)
「うーん、かっこいいから決めたんだけどなぁー」
「えぇー、かわいいですけどぃぉぉおおおえぇー」
いきなり彼女が大きい声を出した。ほんとなんなんだこいつ?起伏の起点が多すぎるだろー・・・。
「あの昨日、助けてくれた人ですよね」
「・・・やっとわかったみたいだな!」
「わかったみたい・・・もしかして私だってわかってたんですか?」
「そうだなぁー・・・来た時から分かってたんだよなぁー・・・!」
「えぇー先に言ってくださいよ」
「いや俺も話そうとはしたんだけどなぁー・・・」
「命の恩人ですし、気づいたなら話してくださいよ」
彼女が頬を膨らましながら言っている。
「ごめんごめん、ゲームでもやって落ち着かないか?」
「もう茶化さないでください!!!・・・ゲームですか?やります、やります、もう怒りが込みあげてるんです。もうボコボコにしますよ」
「ボコボコだといったな。それじゃーそれ言ったのお返ししてやるよ」
こうして僕らは対戦モードで男女二人で戦い始めた。(なんか卑猥っすねwww)
バトルが始まり俺らは最初、キャラクターについて討論していた。
「まさかお前は漆黒の雷帝ダークサンダーじゃねぇーか。(異名)うざい蠅じゃねぇぃか」
「な、なにを!私の名前も異名も知ってるだなんて・・私の動画見てたんですかー」
「馬鹿かお前、俺は全部の面白いキャラクターの動画は全部見てるんだよ」
「ちょっと待ってください!再生回数たったの1346回再生の動画ですよ。全然面白くないですよ」
「いやいや面白すぎるって敵に毒ダメージ与えてあとは逃げまくるとかただのうざい蠅だろ!ってか再生回数1346回なの俺が沢山見てるからだよ」
「えっ、ちょっと待ってください!あの何回見てるんですか?」
「毎日4~5回は見てるから1000回ぐらいいってるかもね」
「えっ、ってことは実際再生回数300ちょっとにしかすぎないのか・・・」
「そんなことよりやるぞ!俺を倒すんだろ?」
「そうでした、倒します」
そしてバトルは始まりました。結果はというと、青羽兎さんの完全勝利でした。
「負けました。悔しいです」
「いや強かったですよ!特に逃げが」
「何言ってるんですか?嵌められてぐちょぐちょでしたよ。逃げなんてもんじゃないです。あれは虐殺ですよ」
「ははは、人聞きの悪いことをいうなぁー。指に入るぐらい強かったぞー」
「ただの袋叩きの光景しか見えてなかったんですけど私には・・・それにコンボも決まりまくってましたし弱いです」
「いや普通に俺食らってたから、あとアドバイスとしてガードが多すぎてるからもっと叩き込まないと」
「いや攻撃方法使えるのがこれしかなくて」
「えっ?どゆこと」
「私、状態異常系と吹き飛ばししか出ないんですよ」
「・・・そういうことか」
このゲームを解説しよう!
このゲームは戦闘コマンド式のガチャゲームなのだ!なので技を好きに入れて格闘できるのがこのゲームの面白いとこだ。そして彼女はというと『毒牙』『頭突き』『急速飛び』『鱗粉』『羽<羽ばたき>』の戦闘コマンドを有している。そして彼女は状態異常系のものが多くそれを踏まえたコマンドタイプになっているというわけだ。
「うーんそれなら、『ハサミ打ち』とか『ドレイン』があればいいね」
「『ハサミ打ち』はわかるんだけど『ドレイン』がよくわからないです。」
「ドレインを取ればダメージを与えてちょくちょく回復しながらいけるよね。」
「回復できるんですか」
「うーん少しずつね。ただちょっとそれすると、蠅から蚊って言われるかもしんないね」
「嫌ですよ。蚊とか言われるのはもう・・・(泣)」
「だったらハサミ打ちにするけど次はクワガタって言われる(笑)」
「もういいですよ。クワガタで・・・・」
「じゃあコマつめしますかヾ(≧▽≦)ノ」
それから俺たちはコマンド集め、通称コマつめをすることにした。
コマつめをしている最中、彼女の動きはやばかった。
極スピード型にしているため動きがめちゃくちゃ早いのである。
このゲームはフィールド形式、バトル形式、の2つがありフィールド形式はみんなでワイワイ遊んでコマンドを集めたりするゲームでバトル形式は実力者向けのゲームである。最上位ランカーまでいくと豪華賞品や豪華景品などが貰える。だが上位ランクの人はキャラクタープレイを配信しなければならないということで色んなプレイを見ることができる。
「やっぱり蒼羽兎さん強いですね」
「いやぁ~全然っすよ」
「またまたぁ~そんなこといって・・・ハイスコア取ってますよ・・・それもぶっちぎりです」
「いやぁ~前の時の方が多く倒してたんだけどな・・・」
「これよりも多く倒してるとかどんだけですかぁ~」
「うーん最近やってなかったから腕が弱ったのかも・・・(悲しい)」
「これで満足しないから強いんだろうなぁ~蒼羽兎さんは・・・」
「ゲームで楽しかったことはあるけど満足したことはないな」
「ほんとですかぁ~・・・それは嘘ですよぉ~」
と言い争いながらゲームを進めていると取得目的であるコマンドを手に入れた。
「やっと手に入りましたね。」
と彼女が嬉しそうに言った。
「そうだな、やっと手に入ったな」
彼女が両手をグーにして心意気高めで深呼吸した。
「青羽兎さん、もっかいバトル形式でやりましょ」
彼女は1VS1つまりまたバトルを仕掛けてきたということだ。
俺は久しぶりに腕が鳴る。なぜなら自分を強くすれば相手はこっちから寄ってくる。
勝者は敗者を見てきている。敗者も勝者を見る。だからこそ勝ちたいのだ!全力をぶつける為に己の身のテクニックを見せつける為に戦う。これはゲームだ!争いだ!そしてタイマンだ!いざバトル!だが私に勝てる者はいない。体力は半分減ったが負けない。だが彼女とやるゲームは楽しい。力任せにやるやつじゃなく楽しんでゲームをしている。そうか勝っても楽しんでなければ負けてんだな!久しぶりに、あの初めてやった時の喜びが舞い込んできた。そうかもう負けなくていいんだ。彼女が、彼女だけが教えてくれた。ゲームの勝ち方を教えてくれた。真剣にやってる人も見た。嘆きながらやってる人も見た。やってもわからずにやってる人も見た。だが俺は構わず技術だけを何とも言わずに自分に与えてきた。だけど楽しんでやってるなんて思いもしなかった。彼女が彼女だけが教えてくれた。
「俺の勝ちだけど俺は負けたよ」
「えー勝ってるのに負けてるってどういうこと」
「楽しそうにやっているんだもん俺が見た中で一番楽しそうにやってるなって思って」
「そりゃ、ゲームだから楽しくやるでしょ!いつもこのゲームだけは楽しいんだ」
「そうか楽しくか・・・」
「それにしてもこんなに遊んだのは初めてだ・・・」
「おっといつも以上に楽しんでしまったぜ」
「二人でやった方が楽しいね」
ゲームは二人でやった方が楽しい。
いや皆がいるから楽しいんだ。
また一緒にゲームしようね
書けよ書くよ明日には