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凍った記憶

作者: 桜田桂馬

都会の商店街を

少年が歩いている


周りは買物客や

家路を急ぐ人達で

ごった返している


そのアーケードの下を

少年が人を捜して歩いている


ネオンがチカチカする店を

あちこち、人を捜し回る


こんな時に繁華街で

パチンコ屋を訪ね歩く


母に頼まれたから

母が可哀そうだから

捜しに行く


彼の父親は

パチンコ屋に居るはずだ


職人仕事に飽きると

そこに行く父


納期は迫っている

父の空白時間にも働く母


二人で一人前の職人仕事

少年の母は途方に暮れ

大人しい少年にそれを頼む


(父さんを迎えに行って)




少年は無言で捜す


父を捜す


パチンコ屋は


騒々しかった


鉄の球の


匂いがした


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