ゴルゴダ
僕の名前はゴルゴダ。
身体年齢は14歳です。
物語の主人公ってだいたい12歳〜18歳だから、それくらいが無難かなって設定しているんです。
世界の外側の世界。
通称クラウディは上も下も存在しない無限に広がる空間になっています。
暗く濃い青色をしているのですが、そこに散らばる銀河系のようなものが世界です。
その世界を管理している場所が、僕が勤めている組織のシリウスなのです。
……が。
今日、僕に辞令が届きました。
詳しいことは特に書いていませんでしたが(うちの上司は結構適当な人が多いんで日常茶飯事ですが)やはり辞令は辞令。
身構えてしまいます。
指定された部屋で待っていると、上司の一人の……ああ、僕死んだ。
「何だその顔は」
「イエ、ナニモ……ッ!」
組織最強と呼ばれる戦士、ハーモット卿が現れました。
その目、相変わらずうっかり開いてはいけないマゾな性癖を開かせかねない目つきをしていますね。
「お前がゴルゴダだな」
「ひゃ、ひゃいそうでふっ‼︎」
緊張しすぎて噛んだ!
噛んでしまったどうしようっ!
ハーモット卿は礼儀とかうるさくて朝礼の時にあくびしていたやつに対して鞭を持ち出して殺さん勢いで(死なないけど)しばきたおしていたしどうしようっ!
「今からお前を新しい職場に連れて行く。少し歩くが行けるな?」
あれ?
怒られない?
「い、行けます行きます!ぜひ行かせてくださいっ!ハーモット卿!」
それに頷いたハーモット卿は左手にクリスタルを出現させる。
それはパチンと弾けて、扉になった。
「行くぞゴルゴダよ」
「は、はいっ!」
彼が開いた扉から、乾燥した埃っぽい空気が流れ出してきた。