とある女の子の話<消しゴム>
コメディーといえないと思いますが頑張りました!
あ、まただ・・・。
藤原 葵 16歳 高校2年生
先月の席替えで隣になった斉藤君は何故か私の消しゴムを使っている。
あんなに存在感があるの持ってるのになんでちっこい方を手に取るのかふしぎ〜。
手に収まる大きさの消しゴムが使いやすいよね〜、ちっちゃいとこ消しやすいし!!
四つ角を均等に使って尚且つ、本体をキレイにしながら使うのがこだわりである。
誰しも変なこだわりは持っているものだよ、そこのキミ。
ワタシは多少変だがそこまでではないと、思う。
・・・・・・・・・で、だ。
そのこだわって使っている消しゴムは 何故かクラスメイトに使われているのだ。
声を大にして言いたい。
お前にはそのどでかいのがあるだろう!!
なんで私の物を使って授業を受けてるんだよ ちきしょう。
そのなめらかな曲線を作るのにどれ程の月日を使ったと思ってやがる、1年と2ヶ月だぞ。
また、半年かけてその半端になった方から微調整しなくちゃいけなくなったじゃん。
もぉーーーーーーーー、あたまくる!!
こうなったら、あの手を使うしかない。
葵は机の中から真新しい消しゴムをだして、隣の席のクラスメイトに声をかけた。
コソッ
「斎藤君、あのさ・・・。」
「…え?」
「それ、私のなんだけどなぁ・・・。あはは…」
「え!ごめん、また間違えた。いつもすまん。」
「いやぁ、気にしてないから大丈夫だよ。」
えへ、本音は言えないから表面上は柔らかくね! キラ-ン
無事に救出した消しチャンを左側に置き真新しい方を右側に設置!!
これでもう大丈夫! さぁ 授業に集中するかぁ〜!
と思っていると
さっそく斉藤君は無意識にいけにえの消しゴムを使いはじめた。
これで解決だねッッ☆彡
ありがとうございました。