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P-X  作者: 真叉風巳
第4章「2つの異界」
79/100

第1話「別行動」

 お読みいただきありがとうございます!

 今回は第4章第1話です。(神風・ライト目線です。)

 それではどうぞお読みください!

―――P-X跡地―――


(…出発前に何であいつらギクシャクしてたんだ?)


 俺は6人を飛ばす風を発生させながらそう思う。黒雷とライトがどこか不自然に見えたからだ。


「…神風、余計なことは考えるな。早く行くぞ。」


「あ…ああ。」


 俺たちは中に浮き上がり、ダークの向かった地中海を目指す。




―――数分後―――


「けっこう早く着いたな。」


「かなり飛ばしたからこれぐらいじゃないか?」


 俺は全員を地面に降ろし、周囲を見回す。地中海に面したところにすいたちの言っていた異界の入り口という黒い切れ間がある。そして遠くから黒いものが近づいてくる。千里眼を使ったNO.1が俺たちに告げる。


「あれは…悪魔だな。死神は…見当たらないな。」


 悪魔が俺たちに近づいてくる。悪魔は大きな白骨の馬にまたがっており、その後ろには人の白骨がたくさんある。


「おいおい…。来るなって忠告したはずだぜ。何でいるんだよ。」


「ふざけるな。貴様らが集まるから来たんだ。…ダークと貴様らを同時に討つためにな。」


「ははは…。ご苦労なことだ。…邪魔をするなら殺すからな。」


 悪魔はそれだけ言うと骨を引き連れて切れ間の中に入っていった。NO.1が落ち着いた様子で俺たちに告げる。


「…それでは私たちも行くぞ。蜘蛛、武蔵…何があってもダークをここから出すな。」


「「了解。」」


 蜘蛛は糸を張る準備をし、武蔵は鞘から刀を抜く。そして俺とすい、NO.1とNO.2は黒い切れ間の中に入る。―――




―――P-X異界―――


「……ライト?」


 えんが扉を少し開き、顔を少しだけ出してこちらを見る。


「…どうしたんですかえん?」


「あの…これ……。」


 えんはそう言って俺に2つのおにぎりを手渡す。


「ご飯…あれからずっと食べてないでしょ?」


「………ありがとう、えん。」


 おにぎりを受け取って、えんにお礼を言う。えんは俺に黒雷のことを話してくれた。


「…黒雷はね…本当はライトと仲良くしたいんだよ。…でも…ジョーカーは日本帝国を消した張本人だから…認められないんだと思う。……だから…!」


 僕はそっとえんの前に指を立ててそれ以上は言わせないようにする。えんは言いかけていた言葉を飲み込み、僕の言葉を待つ。


「……分かってる。ジョーカーはこれまでとてもひどいことをしてきた。……でも彼女は自分の犯した罪を認め、全て背負おうとしているんだ。僕は彼女の背負う重荷を少しでも軽くしたいんだよ…。今はまだ黒雷には理解してもらえないかもしれないけど……。」


 えんは下を向いて考え、小さく呟いた。


「………分かった。」


 えんは自分の部屋に戻り、僕はえんが持ってきてくれたおにぎりを食べた。おにぎりは少し塩からかった……。

 お読みいただきありがとうございます!

 第4章は「P-X」の異界と「ポセイドン」の異界を並行で進めたいと思います。

 それでは次回もお読みください!

                                 真叉風巳

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