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P-X  作者: 真叉風巳
第3章「エース」
78/100

第6話「見送り」

 お読みいただきありがとうございます!

 今回は第3章最終話です。ふざけまくったのでまじめに〆たいと思います。

 それではどうぞお読みください!

―――三日後―――


「…エディク、ダークが動き出した。皆を集めろ。」


 エースさんが顔を上げて言う。


「何だ。思ったより遅かったな。」


 エディクさんが日本の4人とえんすいを呼びに行く。エースさんの目は『千里眼』を使っているので金色に輝いていた。


「やけに遅かったですね。もっと早く動き出すかと思ったんですが…。」


「…それについては皆が集まってから話そう。」


 …そんなに大事なことなのだろうか?僕が疑問に思っているとエースさんが目を元の青色に戻し、僕に尋ねる。


「そういえば…お前はジョーカーと何を話していた?」


「……………何故それを?」


 まさかエースさんが気がついていたとは。エースさんたちが着物を着た日にジョーカーが僕のところに来ていた。エースさんは後で話を聞く限りあの日はエディクさんにつきっきりだったはず…。


「今は心を読めんから何を話していたかは分からないが、『千里眼』を使ったときジョーカーが見えてな…。……言いたくなければ言わなくてもいいぞ。…だが分かっているな?ジョーカーは日本帝国を滅ぼしたんだぞ。」


 エースさんが言い終わったときにちょうど日本の4人とえんすいがこちらに着いた。


「やっと動いたんだって~?待ちくたびれたよ。」


「…僕たちの中で行くの神風だけだし僕たちが来る意味あるの?」


「別にいいじゃん黒雷。」


「神風…いいかげん離れてください。」


 エースさんたちが着物を着た日から妙にあの4人は中が良くなった。何があったのか4人とも教えてくれない。後ろから武蔵と蜘蛛、そしてエディクさんが歩いてくる。蜘蛛と武蔵はかなり4人が気になるようでずっと見ている。


「連れて来たぜ、エース。」


「ありがとうエディク。…話は聞いていると思うが、ダークが行動を始めた。ダークは自らの創った異界の中で体を休めていたようだ。異界の中は『千里眼』では見通しが悪く、この小屋の中も同じように私が創った異界の中だからダークには中の様子は見えていないだろう。」


 神風が手を挙げ、エースさんに尋ねる。


「NO.1、質問…いいか?」


「許可する。」


「何故ダークは行動が遅れたんだ?」


「…ダークは力をためすぎたんだ。能力が多すぎて体に負荷がかかっていたんだ。」


「…おい待て!エース、お前…!?」


 エディクさんが急に慌てだし、エースさんに言う。


「それは…お前もじゃないのか!?」


「…そうだ。今さら隠す気などない。私は大丈夫だ。使えない能力を切り捨てているからな。……ところで…指示を出すことにしよう。私とエディク、神風とすいはダークを追って異界に入る。蜘蛛と武蔵は異界の入り口の前で待機。黒雷とライトはこの異界の中でえんを守れ。えんだけではないぞ。この異界の中にいる者を全て守れ。この異界から出る者は全員準備を始めろ。」


 僕と黒雷とえん以外が部屋から出て行く。黒雷が僕に言う。


「…ライト、ジョーカーと何を話していたの?」


「………!?」


(何で知ってるんだ!?)


「…分かってると思うけど、ジョーカーは僕たちの国を消した張本人なんだよ。…いくらライトが止めても次にこの異界に入ってきたら殺すからね…。」


 黒雷が鋭い眼光で僕を睨む。僕は黒雷にジョーカーの説明をしようとする。


「それは…ジョーカーはこれまで自分のしてきたことを…」


『ビシッ!』


 黒雷が僕の目の前に手を向ける。


「…言い訳はいらない。…もしかばおうとするなら迷わずに斬り捨てる。」


 黒雷は僕に背を向けて部屋から出て行く。えんは僕と黒雷の両方に気を使っているのか部屋から黒雷の背中を心配そうに見つめている。えんが僕のほうを見ずに言う。


「…ライト、ごめん。」


 えんは黒雷を追いかける。


(…さすがにまだ分かってくれないか……。)


 僕はとりあえず部屋を出、エースさんたちを見送った後2人と別々に行動するようになっていった。

 お読みいただきありがとうございました!

 今回で第3章終了です!今回で累計78話目となりました。これまで読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます!これまで書いてこられたのも皆様がお読みしてくださっているおかげです。

 それでは、次回もまたお読みください!

                                 真叉風巳

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