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P-X  作者: 真叉風巳
第2章「神」
72/100

第6話「昔話」

 お読みいただきありがとうございます!

 そして、すいませんでした。いつもお読みしてくださっている皆様、投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

 遅れましたがどうぞお読みください!

―――ライト・場所不明―――


「はぁ、はぁ…。」


 どれだけ逃げたんだ。「P-X」から逃げてから数分後、行く先々にダークが現れる。何度テレポートしても……。


「無駄だ。俺にはお前の行く場所が分かってるからな。」


 また、後ろからダークの声がする。


「仲間が心配か?そいつを渡さないと全員殺すぜ。」


「ふざけるな!」


 後ろに向けてマナの塊を飛ばす。完全にあたったと思ったが今度は前からダークの声がする。


「無駄だって。いい加減渡せよ。」


 なぜそこまでしてダークはガイアを欲しがるのだろう…?『神』だからなのか…?前にいるダークを見据え、尋ねてみる。


「…何故そこまでしてガイアを必要とするんですか?」


「…必要ねぇ……。そうだな…一つ昔話をしてやろう。…お前の母親の話だ。」


 ダークは一言一言俺に語りだす。俺は聞いたことのない親の話に耳を傾けていた。そして、それを語るダークの目は黒く深い闇のようだった。




―――十六年前―――


「ダーク、これがあなたの子よ。」


 俺の妻…リヒトが俺に子供を見せた。まだ小さな手の平でリヒトの指を握っている。


「これがねぇ…。残念だが餓鬼は嫌いなんだよ。」


 リヒトはなだめるように俺の手を握り、言う。


「そんなこと言わないで。もう…会えなくなるかもしれないんだから……。」


「召集されたら行くしかないんだよな…戦争に…。」


 悲しそうな目でリヒトが俺に言う。


「絶対生きて帰ってきてね…。」


 俺は笑って「任せとけ」と言った。…悲しい別れは嫌いだったから。リヒトは子供の額をなで、俺に言う。


「…この子はあなたが帰ってくるための道標よ。名前は…『ライト』……『ライト・ジャック』よ。」


 リヒトはこれから戦争に行く俺に確かな愛をくれた。最後に触った子供の感触は今も忘れてはいない。




 …だが戦争はそんなに生ぬるいものではなかった。超能力者を使った戦争に変わりだしていた…。能力が発動できた俺は毎日戦争に向かった。まるで物のようにあつかわれていた。


 …人を殺し、殺されかけ、仲間はどんどん死んでいく。そんな生活が5年続いたときだった。人の運命は神である“長”が決めていることを当時の「P-X」NO.1から聞いた。


 …そして、数日後リヒトが死んだという報告がきた。葬式にも行けず、ただ戦う日々。


 俺は“長”を恨んだ。そして、俺のいた国の全てを滅ぼした。そして俺は「P-X」に奇襲をかけ、さらに力をつけたんだ。それから10年間ずっと“長”を滅ぼすことために仲間を集め、魔導師を探し続けていた。………




「分かったか?だから“長”を殺すためにそいつが必要なんだよ。」


 僕は親の事を始めて聞いた。これまで軍の司令部の孤児センターに預けられていたから知らなかったし、知ろうともしていなかった。


『ドゴンッ!』


 強烈な痛みが腹部に走る。ダークが瞬時に間合いを詰め、僕の腹を殴りつけていた。倒れる僕の腕からダークはガイアを奪う。


「じゃーなライト。次会うときは殺しあおうぜ。」


 ダークはそれだけ言うと姿を消した。僕の視界はどんどん暗くなっていった…。


第2章完

 お読みいただきありがとうございました!

 それでは間に合うように「THE ULTIMATE」をUPしますのでそちらもご覧ください!

                                真叉風巳

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