第6話
またお読みしていただきありがとうございます!
前回ではエディクが2度目の灰となりました。
今回はエースの能力、そして『P-X』の過去について少しふれていきたいと思います。
楽しんでお読みください!
「あ、やっぱり。」
アレクサンドルさんがそう口にする。そして、足早に部屋を出て行く。エースさんを見ればかなり綺麗で、エディクさんやアレクサンドルさんと同じほどの年齢に見える。急にこちらを向き口を開く。
「私とエディクは同い年で幼馴染だ。アレクサンドルとは2つ違っていてアレクサンドルが23歳だ。
ちなみに炎と水はお前と同い年だ。」
「ああ、そうなんですか。・・・まさか心でも読めるんですか?」
「・・・!」
エースさんがひどく驚き、言ってくる。
「・・・今のは忘れろ。」
顔を赤らめてエースさんが言う。どうやら心が読めるようだ。エースさんが立ち上がる。
「なぜ分か・・・。」
どうやらやっと分かってくれたようだ。
「・・・改めて自己紹介をしよう。」
さっきのは気にしないようだ。
「私の名はエース。『P-X』のNO.1でここの隊長だ。私の能力は、超能力のコピーだ。目覚めている能力者の能力をコピーすることで自分の力として使うことができる。・・・察していると思うがすでにコピーしてある能力の中には千里眼と・・・心を読む能力だ。」
(じゃあなぜ『P-X』の人たちから能力をコピーしないのですか?)
心が読めるといったので心の中でそう思った。あれ、エースさんが反応しない。
「あの・・・。」
「ん、どうした?」
「なぜ今は読めないのですか?」
エースさんが窓に寄って何かを見、振り返ってから言う。
「今はエディクがこの力に結界を張っているから読めない。」
・・・どうやらエディクさんの生死を確認したようだ。窓から叫び声が聞こえるが・・・。
「では・・・。なぜ炎や水、アレクサンドルさん、そしてエディクさんの能力をコピーしないのですか?」
「あぁ。それは、私には手を媒体として使う能力は合わないからだ。でもエディクの能力は手を使わなくても出せるのだが・・・なぜかコピーさせてくれなくてな。さっき言った3つしかない。他に聞きたいことはないか?」
「それでは・・・。」
聞いてよい質問か考え、言う。
「たった数人しかいないのに、何故このような部署がつくられたのですか?」
「いや、昔は50人はいたぞ。」
「その方々はどうしたのですか?」
50人ということに驚きながらも尋ねてみる。
「・・・10年前のことだ・・・。少し昔話を聞いてくれ。」
・・・僕はこのときまで気付いていなかった。
今日の出来事でこの世界の重い歯車が動き出していたことに・・・。
第1章完
えー、第1章「P-X」終了いたしました!
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます!
次の第2章の冒頭で昔話を書かせていただきたいと思います!
それでは謝辞を、小説をupしてと誘ってくださった「夢世 瑠璃花」さま、そしてここまで読んでいただいた皆様、碧莞さまありがとうございました!
これで第1章の後書きを終わらせていただきたいと思います。
真叉風巳