第6話「P-Xとの別れ」
お読みいただきありがとうございます!
今回では第8章最終話となりました。
それではどうぞお読みください!
炎が一歩、また一歩と歩を進めていく。俺は追いかけることが出来ずに立ちすくんでいた。炎が大きく息を吸い、叫んだ。
「…水のバカ―――!!」
「「「「……はぁっ?」」」」
黒雷が近づいて尋ねる。
「…炎何言ってるの?」
「うるさい!バカバカバカバカバカ―――!!!」
ダークがあざ笑い、水に命令する。
「何だお前。気でも狂ったのかよ。…『奴等を殺せ』。」
水が炎に氷の刃で攻撃する。右から振り下ろして炎の頭を狙う。
「発動!LV.MAX!!!」
炎が炎を包み、氷の刃が解ける。水が一度飛び退き、今度は水をかけてくる。
「水のバ―――カ!!」
水が蒸発して水蒸気になる。
「ほぉ、まだそんな力があったとはな。だが……。」
炎が苦しそうな表情を浮かべている。
「…やはりな。発動のレベルがMAXになると寿命が縮まることは変わらんな。『攻撃の手を止めるな』。」
ダークがさらに水に命令し、水が遠距離からの攻撃に切り替える。炎は蒸発をさせてはいるがかなり苦しそうだ。
(…俺にも何か出来るはずだ。)
ダークの前に飛ぶ。
「おう。ちょうど暇してたんだ遊ぼうぜ。第126番目の能力『練成術』。第84番目の能力『武器強化』。」
ダークが地面から刀を二本取り出す。一本をこちらに投げ、もう一本を持って構える。俺は刀の柄を握り、構える。同時に斬りかかり刀が触れ合う。
『ガキィン!』
「フッ。どうやら細工はしてないようだな。」
「当たり前だ。楽しくなくなるからな。」
一度離れ、遠くから風の刃を飛ばす。
『パァン!』
しかし、ダークの刀に簡単にはじかれる。
「おいおい遠距離はダメだろ。…あーやっぱいいや。お前死ね。」
ダークが刀を振り下ろす。
『ドゴオオォォォ!』
衝撃波が広がっていく。
「結界!!」
『ガキィィン!』
エディクの張った結界が俺を包んでいた。
「危ねー。死ぬかと思った。」
黒雷が来て言う。
「…1人で戦うなバカ兄貴。…炎が決着をつけた。」
俺はあわてて水のほうを見る。
「…ごめんなさい炎。ごめんなさい。」
「怒ってないよ。…本当だってば。」
水のダークとの契約が切れたようだ。ダークがまだ残っていた木の上に立っている。
「残念。まだ少し早かったか…まぁいいか…ここは一旦引かせてもらう。じゃあな餓鬼共。」
ダークが消え、ダークの立っていた木は跡形も無くなっていた。
「ちくしょう。あいつめ…。」
俺が悪態をついているとエディクがライトを担いでこちらに来る。
「終わったことを後悔しても何にもならんだろう?それに、アレクサンドルがいればすぐに直るさ。」
「……エディク…さん…。」
ライトが起きた。エディクに担がれたまま泣きそうな声で言う。
「アレクサンドルさんは……ムー大陸で…僕らを守って…戦死しました…。」
「…何……だと?」
ライトが起き上がる。
「もうここにはいられません。ムー大陸へテレポートします。」
炎と水はそれを知っていたようで、泣きながらこちらに来る。エディクは涙をこらえているように見える。
「…それでは。」
ライトのテレポートが発動され、俺たちは敗戦のままムー大陸に逃れた。
第8章「P-Xでの戦い」完
お読みいただきありがとうございました!
今回で第8章第6話トータルで48話目となりました。これからどうすべきかは未だに考え中です。
さらに、今現在テスト期間中なので投稿が少し遅れることがあるかもしれません。
第9章期待してお待ちください!
真叉風巳




