第2話「ダークの第141番目の能力」
お読みいただきありがとうございます!
前回では悪魔とジョーカーのあからさまな反乱を思わせる言動がありました。
今回でどのようになるのか楽しんでお読みください!
着いた。…そこは荒れ果て、もはや何があったのか分からなくなっている。瓦礫の山の中に2人の人が見える。エディクさんだ!
「エディクさん!」
エディクさんは振り返ることなく叫ぶ。
「逃げろ!あいつの…ダークの狙いはお前だ!」
「えっ…。」
僕が驚き、もう1人のほうを見る。まさか……あいつがダーク?
「遅いな。」
「何っ!」
突然背後から声が聞こえる。先ほどまであそこにいたダークは…いない。振り返ろうとしたがその前に拳が飛んできた。
『ドゴッ!』
「ライト!」
拳に当たり、吹っ飛んだ。地面を数十メートル滑り、やっと止まる。起き上がろうとするものの痛みで体が動かない。頭だけを動かし、ダークのほうを見る。水とダークが一歩も引かずに戦っている。水はダークの繰り出した攻撃を読み、かわした後一撃を食らわせた。ダークは水に攻撃する手を止め、尋ねる。
「ほう、なかなか強いじゃねーかお嬢ちゃん。あのような戦争に慣れていないものについて行くのは辛いだろう?俺と仲間になろうぜ。」
水も攻撃の手を止め、片手を後ろに残したまま少し考えて答える。
「そうですね……いいですよ。」
「えっ?……水?」
エディクさんのほうが驚いている。もちろん僕も驚いているが痛みで何も言えない。水が少しづつダークに近づいていく。
「……その手で何しようとしているかは分かっている。あらかた俺をその手で作った水で閉じ込めようとしたのだろう?」
今度は水が驚いている。
「…あなたも“読心術”の能力者ですか。渾身の嘘だったのですが…。」
嘘と言う言葉にはまた僕とエディクさんが驚いた。…突然ダークが笑い出す。
「フフフフフ……残念ながらあなたは既にその方々を裏切っていますよ。」
「何を言いたいんですか?私は仲間を裏切りません。」
ダークが下卑た笑みを浮かべ叫ぶ。
「俺の第141番目の能力、契約……お嬢ちゃん、あんた俺が仲間になろうぜと言ったときになんて言ったっけ?」
「たしか……いいですよ。…と言いましたが。」
水が手の水をダークに飛ばす。ダークは気にする様子もなく続ける。
「それが契約だ。例えば……。」
ダークは近づく水に目を留めて続ける。
『俺を守れ。』
突然、水はダークの前にテレポートし、水を被った。ダークには一滴も水が付いていない。
「ほらな。これでお前は俺の仲間だ。……そうだなあ、まずはそこの2人を『殺せ』。」
水がこちらに走ってくる。
「嫌です!なんでライトと戦わなくちゃいけないんですか!?」
表情など首から上は自由のようだ。しかし、それに気がつこうと今の状況が良くないことは変わらない。
「それじゃあ俺は裏切っていく姿を傍観させてもらおうか。」
ダークが瓦礫の上に椅子を作り出す。水が叫ぶ。
「逃げてくださいライト!」
お読みいただきありがとうございました!
今回では、ダークの第141番目の能力…契約について書かさせていただきました。しかし、この能力を使うには理由が必要なのですがそれはまた後ほどに……。
それでは次回もまたお読みください!
真叉風巳




