第1話「奇襲」
お読みいただきありがとうございます!
今回で第8章のスタートです!
今回では戦いの後で、ライトたちのとる行動…それについて書かさせていただきたいと思います。
それではどうぞお読みください!
ネプチューンが僕に近づいてきて言う。
「とりあえず、皆さんを中に運び込みましょう。」
そう言った後、ネプチューンは周りにいた炎、水、神風、黒雷を連れて大木の中へ入っていく。僕はその姿を見つめることでさえできなかった。
(……アレクサンドルさんが…死んだ。)
2度も同じ人の死を体感した…。とめどめなく涙があふれてくる。
「……ああああああああああああ!!!」
泣き叫ぶ僕に突然誰かの声が聞こえた。
「ライ…ト…。」
今にも消えてしまいそうな声だ。しかし、この声はエースさんだ。すぐに涙をふき取って、振り返って見る。…エースさんがボロボロの状態で倒れている。駆け寄って抱き起こして尋ねる。
「…エースさん!…一体何が……。」
エースさんがうっすらと目を開き、答える。
「…奇襲…だ。…“ダーク”が…『P-X』に……。早くエディク……を…。」
エースさんの目がふさがれ、手が力なく下がる。……大丈夫だ。息はある。それに気がついた僕はエースさん、そして僕たちを助けてくれたアレクサンドルさんを連れてムー大陸の地下にテレポートする。ちょうどネプチューンが炎たちをベッドに寝かした後だった。
「…!?『P-X』のNO.1が何故ここに?」
僕は答えを知らないので答えずにエースさんをベッドに寝かせる。そして、ネプチューンを見つめる。
「『P-X』が奇襲を受けました。現地には“ダーク”が向かっているらしく、僕は『P-X』が保護している者たちと残された者たちを救いにいきます。」
「待ちなさい!」
ネプチューンが声を荒げる。
「1人で勝機があるとでも?先ほどでさえ“ダーク”の手下にやられていたあなたに、何ができるというのです?この者たちが目覚めるまで待ったほうが得策のはずです。」
諭すようにネプチューンが聞く。さらにネプチューンが続ける。
「せめて、誰かが目覚めるのを待ったほうが…」
「私が行きます!」
ネプチューンの言葉をさえぎって、水が言う。
「私は、ほとんど体も回復しています。それに、私たちの家は私たちが取り返します。」
水がベッドから降りながらそう言うと、僕の前に来る。
「早く行きますよ、ライト。」
水が僕の手を握った。テレポートをはじめようとする僕にネプチューンが声をかける。
「待つんだ。」
僕は発動を一度止め、ネプチューンの意見を聞く。
「……相手は“ダーク”ですよ。勝算は無いに等しいのです。それでも行く理由は何ですか?」
僕と水は声を合わせて答える。
「「…決まってるじゃないですか。……『仲間』…ですから。」」
僕たちの返答にネプチューンは困ったような顔をして言う。
「…止める理由がありませんね。この人たちはどうするのですか?」
僕は発動を再開して言う。
「起きたらそのことを伝えてください。みんなも来てくれるはずです。」
テレポートが発動し、僕と水は『P-X』へ飛んだ。
―――ダーク邸宅会議室にて―――
『戦況はどうなった?』
ダークの声が無線機から伝わり、俺が答える。
「上々です。今頃ムー大陸は海底にあるでしょう。リバイバーはしまつ致しました。」
俺がありのままそのことを伝えると、ダークはもう一つ尋ねてくる。
『被害は?』
「そうですね。オウガ、そして葬儀屋が死亡。それから“ガイア”の使徒は行方不明です。」
『そうか。また連絡する。…プツッ!………ツー、ツー、ツー』
ダークが無線機の電源を切り、俺も無線機の電源を落とす。近くにいたジョーカーに告げる。
「今、ダークの周囲には味方はいない。今からゆっくり向かえば『P-X』の奴等と戦った後のダークがいるだろう。“ガイア”の使徒を探しに行くぞ。」
「……やっとだね、やっとこの手であいつを…。」
ジョーカーが笑顔を見せ、出発する準備を始める。
(そうだ……。やっとダークを殺せるんだ。これほどの喜びはない……。)
俺も1人で笑い、ゆっくりと準備を始めた。
お読みいただきありがとうございました!
今回では、後半は悪魔目線から話を進めていきました。
次回では、まだどうするか決めていませんがすばらしいものにしていきたいと考えております。
それではまたお読みください!
真叉風巳




