第6話
またお読みしていただきありがとうございます!
前回では能力を発揮しやすくする、LV.2という能力が出てきました。
今回では少し時間を戻してアレクサンドルVS忍びの戦いを書きたいと考えております。(目線的にはアレクサンドルです。)
それでは、楽しんでお読みください!
―――数分前―――
ライトが僕にかけた浮遊魔法を解く。・・・落下していく。
(ライトや炎と水がいればあの2人には勝てるね。・・・後はこの忍者を何とかしないとね。)
・・・霧の中に入り忍者を探す。地面にまだ着かない。
「・・・!」
背後から殺気が飛んでくる。後ろに意識を向け飛んできたものを斬る。
『ガァン!キィン!』
「・・・手裏剣だね。飛び道具を使うとは・・・ね!」
それと同時に忍者が斬り込んでくる。それを横になぎ払い攻撃を避ける。
『ガキィン!キィン!キン!・・・』
数度ぶつかるがどちらを攻撃を避けている。
「なかなか・・・強い・・・ね!忍者って・・・こんなに・・・強かったんだ。」
縦に斬り払い、当てにいったが避けられる。
忍者が飛び退き再度、攻撃を仕掛けてくる。
『キィン!』
「・・・強いんだけど・・・まだまだだね!」
手に持っている刀を逆に向け、横に大きくなぎ払う。
『ドン!』
刀の側面に当たり霧の中から忍者が吹っ飛ぶ。それに続いて霧から出、忍者の頭に再度畳み掛ける少し頭を引かれたが確実に当たった。
『ハラリ』
忍者のつけていた覆面が落ちる。忍者の側頭部から血が流れ落ちる。
「・・・貴様・・・殺す!」
忍者が何かをこちらに投げてきた。あまりスピードがなく切り払う。
『ボゥン!』
爆発が起き、忍者がそれに合わせて手裏剣を投げる。
『ザシュ!』
腕から血が飛ぶ。かなりの深手だ。
「忍者なら勝てると思ったのか?・・・貴様の驕りは間違いだ!」
さらに追撃をしてくる。先ほどまでとは違い、少し反りのある刀だ。
『キィン!』
刀を寸前で出すことができた。何とか逸らすものの、視界がかなり悪い。とりあえずさらに離れ、追撃を避ける。そして気がつけば先ほどまであった霧が跡形もなく消え、頭上には水が水を増やしている姿が見えた。
忍者がさらに追撃をしてきたため、避けるついでに水の射程範囲から出る。
「巻添えだけは避けてくださいね。エディクさん、エースさん!」
水の声が聞こえ、さらに離れる。
『ドォォォォォ!』
轟音と共に水が落ちてくる。神風と黒雷に当たり水がもう1度叫ぶ。
「凍結(フリーズ)!」
その水がすべて凍り、2人の王子が中で氷漬けになる。
「侵入者だもう1人いるぞ!」
エディクが叫び、すべてに緊張が走る。そして何者かが頭上を越え氷の上から刀を振り切る。
『ドバァァン!』
その一太刀で氷が粉々に崩れる。
「・・・双方、矛を収め下さい。」
先ほど来た者が言う。黒装束を纏い、先ほどの忍者とほぼ同じ格好だが声からして男だろう。
「私は、日本帝国の密使でございます。伝令があり参りました。」
王子を抱えその男が言い、エースが出てきて聞く。
「何だ!先に仕掛けてきたのはそちらであろう!いまさら何用か!?」
頭を垂れて男が答える。
「申し訳ございません。我が国の王子たちが大変なことをしてしまいまして・・・。E.U.連盟とは末永い友好関係を持ちたいと思いすぐにテレポート使いに来させようとしたのですが、死神が我が国に降り立ち我が国は消滅いたしました。」
「・・・うそではないようですね。それと・・・死神とは誰ですか?」
いつの間にか炎や水たちと降りてきていたライトが聞く。
「・・・死神とは、あなたの父親であるダークの操り人形とされている“ジョーカー”という名の女です。」
第3章完
お読みしていただきありがとうございました!
今回で第3章終了です!
激熱かした侵入者たちとのバトル、そして“ジョーカー”という新たな敵、などということが思い浮かび、いつもよりかなり長くなってしまいました。
それでは謝辞のほうを。
いつもお読みしてくださっている皆様誠にありがとうございます!
これからも『P-X』をお楽しみください!
真叉風巳