第8話
結衣はいつも通り朝起きてそして食堂へ向かった。相変わらずこの学校の食堂は豪華でそして食べてる方達も優雅だ。3人と合流し席に着いた。
「おはよう。」
「おはよう結衣。結衣っていつも俺らよりくるのおせーよな。」
「あはは。たしかに。それにしても昨日は「紫斗!!!!!」」
「いやー昨日はぐっすり眠れたのかなーみたいな、ね。」
「....?うん、ぐっすり眠れたよ。」
「そ、そっか。それより早く食おーぜ!」
そして4人はいつものように朝食を食べ始めた。しかし結衣はなんだか今までとは違う違和感を感じていた。
「ふわぁああああああ」
「こらっ!魅椎木!授業中にあくびをするな!」
皆の視線が集中しリオの顔はみるみる赤くなっていき教室中が笑いに包まれた。そんな雰囲気にも関わらず先生は授業を続け、そして、言いました。
「ここまでがテスト範囲です!しっかり復習しておくように!」
ちょっと前までへらへらしていた生徒達が焦りだした。教室中にテストとかきえてしまえーとか様々な声がいくつも上がった。その声の中に結衣のも混じっていた。
「俺もテスト嫌だ。消えてしまえー!」
「結衣は頭悪そうだもんなぁ?」
「そ、そんなこ、と.....ないし....!!」
「本当かぁ~?まさか嘘ついてたりはしないよな!」
「してます。はい。すいませんでした。」
「素直でよろしい。だったら俺たちが勉強教えてやるよ。」
うつむいていた結衣が顔を上げ満面の笑みを浮かべた。
「本当!?!?」
「よかったじゃん結衣。こいつこーみえても頭いいんだぞ。学年トップだから。折角だからリオに勉強見てもらいな?まぁこいつだけじゃ心配だから俺と杏夜もついて行くけど。」
「え!?リオががががが学年トップ!?!?ありえねー。」
「ふっ。惚れたか?」
「惚れねーよ。ま、で、でも、ありがと。」
そういうと結衣は照れて下を向いた。
「良くいえましたねー。ははは。んじゃ今日の16時結衣の部屋に皆で行く!そっから夕飯までの時間が勉強たーいむ!」
「了解!」
「んじゃ、解散!」
その一言で結衣達はそれぞれの用事を済ませる為に解散した。そして結衣は部屋に戻り少し散らかっていた部屋を片付けていた。