表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スノーフレーク  作者:
出会い
6/20

第6話

 時計の針が進むのがこの日はやたらと早かった。童話とか小説とかそういった想像の世界にのみ存在すると誰もが思う存在。それがいま存在すると急に言われて怖くて怖くてしょうがない。そこにあるのは恐怖。この学校内で友人になったばかりの3人の秘密。恐怖故に足がすくみ、ドアの前であけてよい物なのか悩んでいた。そのとき”いらっしゃい”という声と同時にドアがあいた。結衣は大声で叫ぼうとした瞬間口を押さえられ部屋に突っ込まれた。

「叫ぶなよ...」

 いつもは黒髪のリオが銀髪になりそして耳としっぽがついていたのだ。なんだか顔つきも少し変わっていて驚いたのだ。そして部屋の中を見ると茶髪の紫斗が金髪に白髪だった杏夜が漆黒の髪になっていた。

「み、皆..?コスプレとか...だったりは....?」

「コスプレ?そんなわけねーじゃん。おい。なんだよその疑わしい目は。証明してやろうか?」

「証明....?」

「あぁ。一回だけだ。」

 すると紫斗は静かなこの夜空にむかって吠えた。

「いやっ!!!」

 結衣は驚いて床に座り込んでしまった。

「座り込むほど驚いたのか?わるかったな。」

そういって紫斗は手を差し伸べ結衣をソファーに連れて行き座らせた。

「紫斗...。やりすぎだよ?ばれたらどうするんだ。」

「でも秘密教えるって約束しちゃったのは杏夜じゃねーか。」

「それはそうだが....」

「おいおいすぎた事はどうでも良いだろ。ところで杏夜、の・ん・じゃ・え☆」

「リオ!!!何言い出すんだ!?!?そんな事はしないよ!!.......。」

杏夜は黙り込んだ。

「結衣さぁ、気をつけろよ?俺らもだけどこいつ危険だから。吸血鬼って名前通り血を求めるからな。血のにおいを嗅いだら理性を失いかけるから。」

「においを嗅いだら理性を失いかける....。そんな....。まさか.....。」

 結衣にはその事実は少し刺激が強かったようで気を失ってしまった。そしてその後杏夜が結衣を部屋まで運んだ。そのときの杏夜の顔はなんだか哀しそうな顔をしていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ