来来来世
「パラレルワールドがあるなら、来世とか前世とかとも繋がる世界があったら面白くない?」
「なるほど。確かに面白いな。けどそれってタイムマシーンとどう違うんだ?」
「うーん。確かに似ているね。けどタイムマシーンとかはあくまで自分の未来や、過去を見に行くだけのものだろ?もちろん自分が存在しない未来や過去に行こうと思えば行けるだろうけど、あくまで来世と前世」
「つまり前世が誰とか分からないから、タイムマシーンがあったところで、関係ないということか」
「そう!そういうこと!」
「前世で恋人同士だったとしても、今世で恋人同士になるか分からないし、来世ではもっと分からないな」
「そうそう。宗教的になるかもしれないけど、前世の行い次第で今世、来世が変わってくるみたいなあるじゃん?世界がたまに前世とか来世とかに繋がっていたらアドバイス貰えるかなーと思った」
「なるほどな。確かに面白そう。巡り巡ってどこかに繋がるみたいな感じだな。でもあんまり繋がる前世とか来世とかに繋がる世界はいらないかな?」
「え?そうなんだ。どうして?」
「どうせなら異世界とかに繋がる方が楽しそうじゃないか?」
「あー確かに楽しそうー!それでもっと楽しそうなのは異世界に行く時に実は同じタイミングで、前世の自分とも出会えるとか!」
「前世の自分と今世の自分はやっぱり考え方が似ているから取る行動も似ていると言いたいのか?」
「そうそう!流石分かっているね!」
「例えばこういうのはどう思う?前世がAという時間軸では今世の自分になる、Bという時間軸では実は別の人間になっていて、パラレルワールドの分岐点の重なりにより、Cという時間軸でそれぞれ来世の来世のそのまた来世で、同じ前世同士が親友、もしくは恋人、親子になっていたら面白くないか?」
「それすごく面白いな!」
「もしかしたら俺たちも同じ前世同士だったりしてな」
「同じ前世同士だから気が合うのかもな」
「だな」