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神よ、与える前に考えてくれ、トイレットペーパーは武器じゃないっ!  作者: エッチな思考の鈴木
第四章 後進は魔王の足並みと共に
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第83話:暗闇、笑う下衆と、響くメロディ





エリックの方を見る。

ナイフが刺さっているのは肩、息は少し荒めだがしっかりとしている。

そして、小刻みに身体を震わせている。

不味いのは毒、でもこれは……。


「……流石エリック、ポンコツの癖に相変わらず反射神経は良い様ですね」


眼鏡をかけた男がただの不意打ちをどや顔で誇っている。

ブリプスって言う大男はまだわかるけど、こいつは誰だろう?

多分、前に囲まれた時の大勢の中にいたのだろうが今一印象がない。

と言うか、高々二人相手にまぁ、何人もゾロゾロと……。


「多勢に無勢……それにソレが私に当たっていたらどうするつもりだったのかしら?」


「安心しろよ、当たってもどうせ死にゃあしねぇ!ソマールの麻痺調合の腕だけはピカイチだからよ!

 それにちょっと傷がついたとしても、気持ちいところが無事ならそれで十分だからよぉ!ギャハハ!」


頭の悪いブリブリが私が知りたかった情報を全て教えてくれる。


「分かりやすい解説ありがとう、見た目通り相変わらず下品で能無しみたいね」


「あ?」


ブリブリがそのミニマムサイズの脳みそを駆使して、煽りを理解し血管を浮きだたせる。

こっちはそれ以上にはらわた煮えくりかえってるんだけどね。


「ところでさ……」


「あ゛?」


「ちょっと、話の途中で切らないでよブリブリ」


「このアマさっきから調子こきやがって……ぐちゃぐちゃに泣かせてやるっ!!」


「待ちなさい、ブリプス。で?お嬢さん、ところで……何です?」


変態メガーネ君が静止して、私に質問の続きを促す。

こいつは冷静を装ってるが間違いなく変態だな、呼吸を整えようとしてるが若干リズムがおかしい。

気持ちは悪いが油断してくれているのは良い事だ。


「確かジェリドって言うあのキザったらしい親玉がいたでしょ?見当たらないんだけど?」


「彼が直接来ることはないです」


汚い事はやらない汚い主義と。

どうせならこの場にいてくれたら手間が省けたのに。


「最初の美味しいところは俺たち私兵にくれるありがてぇリーダー様ってこったな!」


「いえいえ、彼女なら後の方でも中々に楽しい遊びが出来そうですよ……」


日がゆっくりと隠れて行き、暗闇が私へと覆い被さってくる。

周りの下っ端共からいやらしい笑い声が漏れ出す。


「ごめんなさい、最後にエリックの顔を見てきてもいいかしら?」


「へへっ……観念したみたいだな?

 いいだろう、と言うかその方がこっちも楽しめるからよぉ?」


ブリプスを一瞬睨みつけ、エリックへと歩み寄る。


「……ミコトさん、逃げ……」


「……」


「早く……逃……」


小声で話しかけるがエリックには届いていなく。

必死に逃げる様にと私に伝えようとするが、麻痺毒が口すらもうまく動けない様させてゆく。


「ねぇ、ほんとに死んだりしないでしょうね?」


「フフッ……大丈夫ですよ、私の調合は完璧です。

 寧ろはっきりとあなたの姿を視聴できるほど、意識はっきりしてますから」



周りの男たちが目の前の道を塞ぎ、何人かがカチャカチャと不快な音を鳴らし始める。

半分は囲んで見張り役ってところだろうか……それでこの人数か。

まぁ、何ともくだらない事に関しては用意周到だこと……。


「言っとくけど私、そんな簡単には泣かないから。寧ろ泣かせちゃうんじゃないかしら?」


「へへっ……安心しろよ、こいつらまで行くまでもなく最高の声を上げさせてやるからよぉ?」


ブリプスが私の顎を持ち上げ、その臭い息を吹きかける。


「じゃあたっぷりと……泣きべそかき散らかせよメス豚ぁっ!!」


不意打ちをかける様に私の襟元へと両手をかけ、服を一気に破り去る。



―――スローモーションが始まる。


男たちの静かな歓声が遠くで上がり始める。

眼鏡男の口角がそれに合わせてゆっくりと上がってゆき。

ブリプスの汚い顔が獲物を前に更に汚く歪ませてゆく。

そして……破れた服の下から、私の()()()()肌が露わになった。


スローモーションは解かれていき、驚愕の顔と共に彼らの楽しい時間は終わる。

これからは……私の楽しい時間が始まるのだ。


彼らには一つ大事なことを言い忘れていた。

私と相棒はね……対人戦最強なんだ。



暗闇の中、白いツタが踊ると共に……男たちの楽しい悲鳴が空へと響くのだった。



ちょっと用事が重なり、投稿が遅れて申し訳ない。


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